家の寿命を延ばす外壁塗装！塗料の耐用年数を把握して定期的なメンテナンスを！
外壁塗装の工事費見積額は、数ある建物工事の中でもわかりづらいものとされています。それは一体、どういったことが原因なのでしょうか？
また、外壁塗装の費用が変動する要因としては、どのようなものがあるのでしょうか？
外壁塗装の費用の内容や費用相場を知っておくことで塗装工事に失敗することがなくなることを願っています。
建物の工事のうち、外壁塗装工事の費用はわかりづらい
誰が見聞きしてもわかりやすく伝えようと思えば、たとえば「一戸建ての外壁塗装200万円」というように、単純明瞭・明確な金額が提示できればいいのですが、外壁塗装の工事費用の見積もりには、それができない理由があります。
というのは、外壁塗装においては、まず個々のお家の状態は一様ではなくそれぞれに異なります。それゆえ、個々の建物の状態により必要とされる工事も異なってくるということになってきます。
このことが、明確・明瞭な金額の一発提示ではなく、「費用相場」で金額を伝えているという大きな理由となっています。
こういった前提条件を踏まえて、外壁塗装工事の費用はわかりづらいとされる核心部分は何かというと、
・工事業者ごとに得意な工事分野が異なる
・工事会社が雇っている職人さんの熟練度が異なる
・材料の仕入れ方も、工事会社ごとにそれぞれ異なる
といったようなことがあり、たとえば3社から「合い見積もり」を出してもらっても、費用が完全に一致することはなく、業者ごとに金額がバラつく「金額が不明瞭な工事」となっています。
屋根塗装の発注は要注意
屋根塗装と外壁塗装は別物と言える側面があるのですが、屋根の塗り替えとなると、発注する側の心理として「A社は外壁塗装で評判がいいから、屋根の塗装を頼んでもしっかりやってくれるだろう」と考えるでしょう。
たいていは外壁塗装の業者に依頼しがちですが、その際には、以下のような実際にあったトラブル発生に注意して、慎重に業者選びをしなければなりません。
【外壁塗装業者の施工後、トラブルになった例】
・雨漏りがするようになった
・瓦がはがれた 瓦がズレた 瓦を割られた
・部屋の湿度が明らかに高くなった
30坪の外壁塗装・屋根塗装の相場
最近では30坪の一戸建て住宅というと、「手頃な広さ」と「手頃な価格」で人気があるようですが、そうしたお家の外壁塗装をしようとなった際、費用（相場）はいくらになるでしょうか。
【外壁の塗装面積：118.8㎡ 2階建て】
【屋根の塗装面積：69㎡】
以上のような条件の建物の場合、外壁・屋根の材質や使用する塗料の種類によっても費用は異なってきますが、平均的な水準でいくと、
・外壁塗装だけ 60～90万円
・外壁と屋根も一緒に塗装 60～120万円
上記が一般的にかかる費用相場となっています。相場は塗装工事において、大切な知識の一つとなっていますので、この際に覚えていただければと思います。
費用は建物規模、仕様、築年数、色によっても変動する
外壁塗装は、塗装する範囲が広がっている、すなわち坪数が大きいとか建物の階数が高くなっているような場合、費用は増えていきます。
表現を変えると、たとえ同じ30坪の建物でも階数が異なることで、塗装する面積の広さも異なってくるので、費用相場も変わってきます。
また、建売住宅の場合においても、間取りやデザインが多少異なる場合は、外壁の面積も個々の建物により変わってきます。
たとえば、建物が真四角か複雑な形かによっても外壁の面積は変わってきますし、また窓の多さとその広さによっても外壁の面積は変わってきます。
したがって、同じ30坪の建物が隣同士にあったとしても、「お隣さんの外壁塗装の費用は100万円だったらしいから、ウチの場合でもやはり100万円くらいかな」と、単純に比較できないのが外壁塗装の特徴です。
建物の築年数によっても費用は変化する
どの建物もそうなのですが、建築中の時点から劣化が始まっています。
そして劣化が起こり外壁の塗装がはがれてくると、塗装が必要になってくるわけですが、劣化がひどければひどいほど、塗装や補修しなければならない部分が増えてきます。
建物には築年数というものがあって、上記のような建物の症状は築年数が長くなっていくにつれ、建物へのダメージが大きくなり、費用も増えていきます。
たとえば、外壁部分ではなく外壁周辺の木材部分などは、築年数を経るごとに劣化が進み、それに伴う修繕・塗装費用もかさんできますから、費用金額に幅をもたせて外壁塗装の見積額が提示されています。
使用する塗料の色数によっても費用は変化する
外壁塗装をする際は、誰しも必ず色を気にかけて、「こっちはベージュ系にして、あそこはホワイト系にして…」とイメージを膨らませることでしょう。
その結果、色の数が5つ6つとなってしまったとします。
ここで注意しなければならないことは、「色数が増えるということは、塗料の費用も上がる」ということです。色数が多くなればそれに合わせて色を用意しなくてはなりませんし、さらに好みの色をだすために「調色」といった色の調合も必要になってくるためです。
