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有限会社高装

コラム

防水型塗装は、外壁の腐食を防ぎ、建物への雨水の侵入も防ぎます!

2019年10月9日

テーマ:外壁塗装

コラムカテゴリ:住宅・建物

お家が劣化する原因の一つに「雨水の浸入」があります。
建物への塗装には、雨水の浸透を防ぐ役割がありますが、その防水機能が高い塗料が防水型塗料です。

今回は防水型塗料の特徴、メリットや注意点などについてご説明します。

建物が劣化する原因とは?
住宅が劣化する最大の原因は、水が建物内部に侵入してくることであり、劣化が進行すると、以下のような状態になってきます。

まず住宅は、住人が日常生活を送る中で小さな振動を受けており、そのダメージが蓄積すると外壁等にヒビ割れを起こすことがあります。
そして、そのヒビ割れから建物に水が浸入することで、防水シートの内側にある建物内部の柱や梁(ハリ)といった骨組み材を腐らせ、建物の寿命を大きく縮めることになります。

そのような事態に至らないよう、屋根や外壁の塗装をする際には、防水機能が高く、また外壁等のヒビ割れに対応できる「防水型塗料」を使用する必要があります。

ヒビ割れが発生しやすい外壁はどのようなもの?
上記のようなヒビ割れの発生頻度は、外壁の種類によっても異なっています。

たとえば、最近の住宅でよく使われている「サイディング外壁材」は、ほとんどヒビ割れは発生しませんが、昔からよく使われている「モルタル壁」は、ヒビが発生しやすい特性があります。

モルタルは昔ながらの外壁材としてよく使われてきたもので、主な成分はセメントと砂ですが、その性質から乾燥などによってヒビ割れが発生しやすいというデメリットがあります。
家の外壁は、太陽光や雨風にさらされ劣化から逃げようがないのですが、外壁塗装の劣化が進むと、建物に雨漏りの原因となるヒビ割れが発生しやすくなります。

そして、ヒビ割れから雨漏りが発生する原因の多くは、モルタル外壁によるものであり、モルタル外壁の防水塗装には、「弾性塗料」というものが使われています。

この塗料の特徴は伸縮性にすぐれ、ヒビが発生したとしても弾性のおかげでヒビが入らないといったところにあります。
(※弾性とは:外力の作用を受けたときに生じる物体の変形が、外力を除去したとき、完全に元の状態に戻る性質のことを言います)

防水型塗装は外壁からの雨水を防ぐ効果がある
外壁にヒビが入ると、雨水が浸透してくる恐れがありますが、外壁にできたどのようなヒビであっても浸透するものではありません。

では、どういった外壁の状態ならば雨水の浸透が発生するのでしょうか?

それはヒビ割れが起こっている場合ですが、一口にヒビ割れといっても、その状態にはさまざまな程度があります。
ヒビ割れの程度を種類分けして要点を示しますと、以下のようになります。

【ヘアークラック(危険度:軽度)】
主にコンクリート、モルタルの外壁などにできるヒビ割れの一種で、本名称のヘアーとは「髪の毛」のことを言い、つまり髪の毛ほどのヒビという意味です。

【乾燥クラック(危険度:軽度)】
外壁材としてモルタルなどを使ったときに、乾燥していく過程で発生するクラックであり、モルタルなどの外壁材は、水分の蒸発などにより収縮が生じ、ヒビ割れが起こります。

【構造クラック(危険度:重度)】
建物の壁や基礎部分に生じるヒビ割れの一種で、建物の安全性に影響を及ぼす危険があるクラックです。このクラックが生じた場合は、放置すると基礎の強度が低下してしまうため、必ず補修しなければなりません。

危険度が軽度のヘアークラックや乾燥クラックであったとしても、雨水浸透の原因になる目安とされるヒビの大きさ(幅)が1mm以上ある場合は、雨水浸透が起きやすくなります。

とはいうものの、1mm以上のヒビであっても、すぐに雨水浸透となるわけではありません。外壁の内側には、通常、防水シートが施されていて、ヒビから水が外壁の中に入ってきてとしても、防水シートによって遮断されますから、建物の内部まで入ってくることはそう頻繁にあることではないのです。

外壁のヒビを放置することは危険
外壁に入ったヒビを長期間放置すると、防水シートが雨水に侵され続け、いずれは腐食され、その結果、建物の中に水が浸入してくる恐れがあります。

そうした不安を軽減するためにも、外壁に1mm以上のヒビ割れを見つけたときは、補修を検討しましょう。

その際、簡単に済ますとしたら、単純にコーキングでヒビを埋めるだけですが、それではヒビを抑える効果も小さく、見栄えもよくありません。

そこで、うまく補修する方法として、ヒビの部分をカットし1cmほど開いてからコーキングを詰めます。こうすることで、手間のかかった分、見た目は良くなりヒビを抑える効果も格段にアップします。

ヒビ割れに対応できる塗料である「弾性塗料」の効果大
外壁のヒビ割れ補修には、上述した弾性塗料が使われます。
この塗料は、塗膜(塗装により形成された皮膜)の厚さが通常の塗料の10倍くらいあって、ゴムのように伸びる性質がある素材です。

弾性塗料は、主にモルタルやコンクリートのような、ヒビの入りやすい外壁の防水塗装に使用されますが、もし外壁の下地にヒビが入っても、その伸縮性によって、細かなヒビであれば表面に出ることはありません。

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