宅配の新ルール 「置き配」が基本

小堀將三

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テーマ:管理組合

 時間外労働時間制限による2024年問題の1つに「物流の2024年問題」があります。宅配業界においては、それとともにドライバー不足の問題、再配達の問題があります。
 本日の朝日新聞によりますと、国土交通省は、掲げていた再配達率6%の目標達成が難しくなったことから、宅配便のルールを定めた「標準運送約款」の見直しを行うこことし、検討会を設置して見直しの方向性などを年内にまとめるようです。
 見直しの一番肝となる内容は、在宅、不在を問わず「置き配」が標準となり、宅配料金は標準が置き配料金となり、手渡しには追加料金がかかるというものです。
 この内容で見直しがなされた場合、宅配ボックスの数に限りがあるマンションでは、「置き配」についての検討が余儀なくされることが予想されます。共用廊下の「置き配」を全面的に許可してしまえば盗難リスクが増えてしまい、そもそも共用廊下に物を置くこと自体、ほとんどのマンションの使用細則で禁止されています。国土交通省は、「置き配に関する使用細則を定める際のポイント」を公表しましたが、より細かな内容にする必要があるように思えます。また、「置き配」が標準であれば宅配業者に玄関のオートロック解除を許可するシステム(アマゾン・キーやヤマト運輸のEAZYなど)を導入する必要もでてきます。
 年内には方向性がまとめられるようですので、その内容が公表されてから、管理組合様と検討を始めたいと思います。

  関連動画:「置き配」標準サービスへ 基本ルールの見直し検討 国交省

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小堀將三(マンション管理士)

マンション管理士事務所JU 高知オフィス

第三者の立場に立って絶えず公平な判断を下し、管理組合様と管理会社の良好な関係ができるよう、両者をつなぐ役目となることを目指します。大規模修繕工事、管理規約の見直しなど、様々なお悩みに寄り添います。

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