マンション専用庭に関する判例
「海に眠るダイヤモンド since1955」がいよいよ明日から始まります。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”と同時に、現代の“一見して何でもあるけれど若者が夢を持てない時代”が描かれた、時代を超えたヒューマンドラマのようです。主演は、昨年前期のNHK連続テレビ小説『らんまん』で主人公槙野万太郎を演じた神木隆之介です。このドラマの舞台で重要となる場所は、通称『軍艦島』と呼ばれる長崎県の端島で、この場所には、マンション業界では有名な30号棟の建物があります。何が有名かと言いますと、この30号棟が日本で最初の鉄筋コンクリート造の集合住宅(アパート)だからです。
30号棟は1916年に建設され、鉄筋コンクリート造7階(当初は4階)、一部半地下の建物です。建物はロの字型で内部に吹き抜けの空間があり、空間の周辺を回るように階段が設置されています。間取りは、六畳一間に台所がついた1Kタイプと四畳一間の1Kタイプとがあり、トイレは共同です。
3年前に、私も端島を訪問し、この30号棟を見学しました。すでに築100年以上経っている建物は、鉄筋がむき出しで外壁も崩れて落ちている状況でしたので、近くには寄れず少し離れた決められた場所からの見学でした。
この建物は世界遺産ではありませんが、マンション業界にとって貴重な資料となる建物ですので、できる限り長く保存できるように専門家の方々が日々検討されています。
まだ軍艦島を見学されていない方は、是非訪問してみて下さい。今でも少しずつ外壁が剥落しており、いつまでも見学できるわけでありません。また、テレビ放送が始まりますと軍艦島に再びスポットがあたり混雑が予想されますので、早めに訪問されたほうが良いと思います。
3年前に見学した際に撮った一部の写真をギャラリーに載せていますので、是非ご覧ください。