新たなる旅立ち・・・のはずが
さて、完璧と思った隠し味の落とし穴はもうちょっとあとででてきますので、
今度は配管作業に移ります
タイトル副題の「基本に忠実に」とはもちろんここでは料理ではなく配管作業のことです
浄化槽設備とは、浄化槽本体だけではなく、水まわりの各器具からの排水管を全て接続して、浄化槽で処理された排水を公共用水域(側溝など)へ流す全ての設備です。
ですので、浄化槽工事というと浄化槽だけを埋める工事を連想すると思いますが、そうではありません。そのすべてを調査し、設計から浄化槽の設置、そして配管と一貫して行うのでそこに妥協はないのです(`・ω・´)
では、その配管作業です。
この家は、全ての生活排水が浄化槽を設置した駐車場側とは反対に流れていて、それを拾って家の横を通して持ってくるスペースすらないので、床下で切り替え工事を行います
普通改造ではそうは簡単に床下で切り替えることはできません
なぜなら、お風呂がユニットバスでない場合は、排水管が土間に埋まっている
すなわち床下からは拾えないのです
浄化槽設置の設計で、一番ネックになるのは風呂の排水です
外で切り替えれる家だとしてもだいたい一番低い、配管をやり替えて上げることができないという厄介な排水なんです
でもこの家はユニットバスで排水が脱衣所側に、しかも高い位置から出ています
たぶん設計したときに考えてくれていたんではないろうか(^_^)/~スバラシイ
で、その床下に見えている排水達をつなぐのが
「アロン化成 コンパクト排水ヘッダ~」٩( ''ω'' )و
いや、これ初めて使います
愛読書は、【前澤化成工業】の下水道関連製品総合カタログなんですが、知識を広げるために別のメーカーのカタログも読書してますので、この【アロン化成】の「コンパクト排水ヘッダー」もあるのは知ってました
ではなぜこれを使用したかというと、もともとのトイレが簡易水洗トイレで、その排水管がVU100であることから、枝管が100になるので普通の?排水ヘッダーは使えない
ヘッダーを設置した上部には設置状況が目視できることと、メンテナンスが容易に行えるように点検口を設けることという基準があり、点検口との兼ね合いでトイレを起点にはできないという理由で、これしかない!となった訳です
ということでまずは浄化槽から基礎を貫通して床下にパイプが入ってきたところから、そのヘッダーまでを配管しにいきます
改造で床下配管をする場合、気を付けないといけないのが、配管によって床下で行けなくなる場所を極力無くすこと
やりやすいようにどうでも配管してしまうと、なんかあったときに配管ブチ切らんと行けなくなる可能性がありますからねー
で、浄化槽設備士が実地に監督している、もしくは自ら施工しているという証拠の写真がこれ
配管補助費を申請する場合、配管状況写真に浄化槽設備士が写らないといけないんやけど、ほんまにみんなこんなことしとるんか?(゜Д゜)
こんなとこまで監督をしているという写真を撮りに来るのも時間の無駄なので、配管しながら記念撮影
↑別に指差し確認をしている訳ではありません。
タイマー押してカメラから離れている最中にシャッターが切れたんです(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾ゴソゴソ
配管の状況は
「ただいまの記録~ 勾配は約1.7/100」
そしてコンパクト排水ヘッダー周りは・・・
点検口から近いし、むっちゃせまいので、ここはスリムな梅ちゃんに任せて
実地に監督します(゜_゜>)
大丈夫。梅ちゃんは俺のこだわりわかっているから
曲がりは45度かロングエルボで指定して、なるべく人が通れるように・・・
『ウム。完璧です』(`・ω・´)
そして外回り
まさかのところに50の排水(家の横の土間の排水)がおって、ちょうどメインの排水管とかぶるので、勾配を確保しつつギリギリでかわす(;´Д`A ```アブネー
配管はまっすぐ切るために高速カッターで切断
ずっと工事をしてきて細かいところまでこだわりまくってます( ˘ω˘ )
まあ、同じことしてたってつまらないので、常に改善改善で前に進んでおります!
で、改善にはつきもの失敗。冒頭の隠し味のことです
砂は一粒も入らないようになったのに、このままではコンクリートが打てないと判明・・・
ちょうど引き上げてきた別の現場の工事用フタを敷きました
このままじゃあ、両方持ってこないかんってことになる
それはさすがに手間なのでまた改善策を・・・(´ε`;)ウーン…
やっぱやってみないと問題って見えてこないもんです
だから面白いんだけどねー(・´з`・)