教育資金300万円、どう使う?守りと運用のリアルな選択肢

普段、保険相談でお子さんをお持ちのご家庭とお話をすると、多くのケースで教育資金の話が出ます。僕自身も3児の父ですが、たくさんのお父さんお母さんから伺うのは「高校まではなんとかなる。でも大学は準備なしでは本当に大変」という声で、そこには強く共感します。
そこで重要なのが、「児童手当をどう活用していくか」というテーマです。
ちょうど昨日も教育資金準備のご相談をお受けしていたのですが、その場でも児童手当の改正の話になりました。昨年の改正ですが、金額をあらためて整理してみると「こんなに大きな支援だったのか」と驚かれる方は多いです。ここで改めて確認してみましょう。
児童手当はここまで拡充された
2024年10月から児童手当は大きく改正されました。ポイントは次の5つです。
・給付が中学生まで → 高校生までに延長
・所得制限が撤廃され、すべての家庭が対象に
・第3子以降は月3万円に増額
・多子加算のカウント対象が18歳まで → 22歳までに拡大
・支給月が年3回 → 年6回(偶数月)に変更
制度がシンプルかつわかりやすくなり、すべての子育て家庭が利用できる仕組みに改善されたのです。
実際にもらえる金額は?
数字にしてみると、その大きさがよく分かります。
こうして見ると、第1・2子は198万円から234万円へ+36万円。そして第3子以降はなんと252万円から648万円へ、実に+約400万円の増額です。トータルで見ると「これほど大きな支援だったのか」と驚かれる方も多いのではないでしょうか。
どう活かしていくかが大事
これだけ大きな金額でも、「気がつけば生活費で消えていた」というケースは少なくありません。もちろん日々の暮らしを支えるのも大切ですが、やはり一番負担が一気にかかる大学入学金や初年度の学費にそのまま充てられたら心強いですよね。
もし今お子様が生まれたばかりなら、大学進学までには15年以上の時間があることになります。ただ置いておくだけではなく、少しでも効率的に、そして計画的に残せる方法を選びたいところです。
実際にご相談では、 リスクの許容度によっては、「定期積立でコツコツ準備するほうが安心」と感じる方もいれば、「保険での積み立て」や「NISAの活用」、その組み合わせがしっくりくる方もいらっしゃいます。
大切なのは、自分自身がしっくりくる積立方法を選んで、無理なく継続できる仕組みを整えることです。
繰り返しになりますが、高校まではなんとかなるけれど、大学は準備なしでは本当に大変です。僕自身も3児の父としてそのことを強く実感しています。だからこそ、児童手当を「なんとなく消えていくお金」にせず、「子どもの未来のためのお金」として活かしてほしいと思います。
最後に、昨年の児童手当の改正は、本当に大きなものでした。制度がシンプルになった分、「自分の家庭ではどう活かすのが一番いいのか」と悩む方も多いです。そんなときはぜひご相談ください。3児の父としての経験も踏まえながら、一緒に安心できる形を探していければと思います。
それではまた(笑)



