円高・円安って何?ニュースがわかるお金の話

西山隆詞

西山隆詞

テーマ:お金の話


最近、「アメリカが利下げするかも」というニュースをよく耳にします。

我が家では夫婦そろってMLB(メジャーリーグ)好きなのですが、息子だけは全く興味がなくて…。

為替のニュースも、それと同じくらい「ピンとこない」という方、意外と多いのではないでしょうか(笑)

今回は、そんな「円高・円安って結局なに?」という素朴な疑問を、できるだけ身近な例を使ってお伝えしてみたいと思います。


円高ってどういうこと?

たとえば、もし1ドル=150円のときに、家族でアメリカにMLB観戦旅行に行くとします。

現地での滞在費やチケット代などを合わせて、1万ドル使うとすれば、必要な円は150万円。でも、1ドル=130円の円高状態であれば、130万円で済む計算になります。

同じ「1万ドルの旅行」でも、必要な円が少なくて済む状態。これが「円の価値が上がる」=円高です。

逆に、1ドル=170円など円の価値が下がれば、円安になります。

旅行だけでなく、輸入品やガソリン、電気代なども為替の影響を受けています。円高になると輸入コストが下がりやすく、生活費にもプラスになることがあります。


アメリカの利下げと円高の関係

では、なぜアメリカが利下げすると円高になるのでしょうか?それは「お金は金利の高いところに集まりやすい」という経済の基本的な動きがあるからです。

これまでアメリカは金利が高かったため、世界中の資金がドルに集まっていました。ところが、アメリカが利下げをすれば「ドルを持っていても以前ほど増えない」と考える人が増え、円など他の通貨に資金が戻る動きが出ます。

こうした流れが、円高の一因になることがあるんですね。

もちろん、為替は金利だけで決まるものではありませんが、金利差が大きな要因のひとつになっているのは事実です。


保険の世界でも、円高・円安が影響する場面が

最近は、為替の動きが保険商品の選び方にも影響を与えています。特に問い合わせが多いのが外貨建て保険です。

新NISAをきっかけに投資信託での運用を始めた方も多いと思いますが、相場の変動が続く中で「やっぱり債券のような安定資産も必要だよね」と考える方が増えている印象です。

この流れの中で、債券をベースに長期運用する外貨建て保険にも、改めて注目が集まっているようです。

ただ、こうした保険は為替の影響を受けるため、内容をしっかり理解したうえで活用することが大切ですね。


ちょっとわかると、ちょっと面白い

一見むずかしそうな為替の話も、「これって自分にどう関係あるのかな?」という視点で見ていくと、少しずつ身近に感じられるようになります。

ニュースがちょっとわかるようになると、保険や家計、そして将来の選択肢にも関心が向いてくるかもしれません。

今後も、そんな“わかるとちょっと面白い”お金の話題を、少しずつご紹介していきますね。

ちなみに我が家のMLB旅行計画は、息子に反対されて今年は見送りに。まあ、人の気持ちは変わるものなので、また来年も交渉してみようと思ってます(笑)

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西山隆詞
専門家

西山隆詞(ファイナンシャルプランナー)

ファイナンシャルアライアンス株式会社 高知支店

高知駅北口の総合保険代理店はベテラン揃い。保険が全く分からない方でも納得の見直しができるよう丁寧にアドバイス。解決策は保険会社30社以上のいいとこどりプランにて。子育て世代の保険選びは特に強み。

西山隆詞プロは高知放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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