古い住宅は建て替える?リフォームする?メリットデメリット
新築では起こることはありませんが、長年住み続けていると固いはずの床を踏むと柔らかく感じたり、しずむように感じたりすることがあります。この状態のまま放置するととても危険です。
床がもろくなって穴があいたり、床の基礎部分まで痛んでしまう可能性があります。
床がふわふわと柔らかく感じたり、しずんだり感じる原因とは
床の上を歩くとふわふわするのは、ほとんどが温度や湿度の影響によって床板が変形したケースです。
たとえ、クッションフロアであっても経年劣化によって接着剤が剥がれてクッションフロア部分が浮いてきます。特に湿気が多いと腐食して柔らかくなることがあります。
早い段階で気づくことができて床板だけの腐食であれば、表面の張り替えだけですみますが、もし、床下の根太や大引き、床束などの基礎部分まで腐食していたら、床を剥がして行う大規模な修繕が必要になるので、放置せずに早めに対処することが大切です。
床の腐食が起きやすい場所とは
床が腐食する原因は水漏れや過度な湿気ですから、ほとんどが、洗面所やお風呂場の入り口、キッチンまわりなどの水が飛びやすい場所です。湿気が床仕上げと下地の間に入りこみ、劣化して腐食し、下地がスカスカになっていることが多いです。
ほかにも、普段は目に見えない洗面台の裏側が気づかないうちに腐食しているケースもあります。
また、床下がコンクリートではなく土のままだった場合、土からの湿気で木材が傷んでいることもあります。
床の腐食を防止するための湿気対策
何より床の腐食を防止するには、湿気対策が重要です。特に部屋の換気が効果的です。
湿気が多いお風呂や洗面所などの水回りは、常に換気扇を回していてもいいくらいです。窓を閉め切って換気扇をかけるより、部屋の窓やドアを少し開けて換気扇を回すと効果的に換気ができます。窓がない洗面所には、除湿器を設置することもおすすめです。
細かなことですが、床に水をこぼしたらすぐにふきとるようにしたり、水まわりにはマットを敷いたりしておくことも対策になります。
また、湿気が気になる部分には重曹や市販の湿気取り用品、木炭などを置いて、湿気対策をしておくといいでしょう。