早野聖地公園 壁面型墓地の墓石が入荷してきました。
こんばんは。川崎市多摩区にある石屋、吉澤石材店の吉澤光宏です。
今日はたまたまお話ししたお客様にもお伝えしたことをコラムにしてみます。内容は石塔について。
石塔と一口に言っても和型、洋型、デザイン型、自然石風、等々いろいろありますが、それはともかくとしてタイトルの通り『和型と洋型の石塔の何が違うか』ということです。
もちろん形が違います。背の高さが違います。棹石(文字を彫る石)の幅が違います。こんなのはわざわざ言わなくてもわかっていると思いますが。
でも頭でわかっていても実際にはどうでしょう。以前書いた図面があるのでご紹介します。
同じ大きさ・高さの丘カロート式外柵の上に8寸角の和型と洋型の石塔を配置した図面です。洋型は決まった寸法がないのであくまでも一例としてですが。
図面に書いた石塔では高さで約44センチ、棹石の幅で約36センチの差がそれぞれあります。しかも図面の洋型は芝台と呼ばれる台の部材(高さ約15センチ)を含んでいます。なのでけっこうな違いだと思います。
それぞれ単独で建っていれば何の違和感も覚えないことでしょう。でも周囲に和型の石塔が多く建立されている墓地で洋型を建てれば、ひときわ低めに見えるはずです。反対に洋型が多いところで和型が建つと、とても背が高く感じるでしょう。
髙さや幅が違うからと言って、何かが悪いというわけではありません。ただし、その高さと幅の違いをお施主様がどう感じるのか。ここは個人差が大きい部分です。
一度建立するとそう建て直すことはない石塔です。石材店としては、こうしたところはお施主様に確実にお伝えしておきたい部分の一つだと、私は考えます。
ご参考まで。
また、よろしくお願いします。