資金繰りとは?

江崎充豊

江崎充豊

テーマ:財務


 こんにちは、湘南マネジメントサポート社労士事務所(湘南マネサポ)です。
もうすぐ4月、新年度のスタートですね。入学や就職、新年度の予算など何かと入り用となるこの時期、資金繰りについてお話したいと思います。

資金繰りとは?

 資金繰りは、会社の運営に必要な「資金の流れ(キャッシュフロー)」の把握と計画をし、管理することです。
 売上や借入で得たお金を、仕入や人件費、税金、諸経費にどのように資金を配分(キャッシュアロケーション)するかを考え、適切な資金管理と資金不足を防ぐためにとても重要です。

なぜ資金繰りが重要なのか?
 利益が黒字であっても、手元に資金がなければ事業運営が立ち行かなくなることがあります。「黒字倒産」と聞いて「黒字なのになぜ倒産?」と思うかもしれませんが、どれだけ利益を計上しても資金回収の前に手元資金以上の支払いがあると資金を決済する事ができず、取引や事業を継続することが出来なくなります。
 このような問題を防ぐには資金繰りを適切に管理する必要があり、そのために必要なのが「資金繰り表」です。

資金繰り表とは?

 資金繰り表とは、一定期間の資金収支をまとめ、資金の過不足を「見える化」する資料です。同様のものにキャッシュフロー計算書がありますが、キャッシュフロー計算書が「過去」の資金の流れを追うものであるのに対し、資金繰り表は「未来」の資金の流れを見通すものであり、適切な経営判断を支えるものになります。

資金繰り表を作成するメリット
 利益が出ているにも関わらず手元資金が不足する事を経験された方もいるかもしれません。これは売掛金の回収が遅れる・買掛金の支払いが早まるなど、資金の流れとタイミングのズレが原因です。資金繰り表を活用することで、将来の資金の状況(キャッシュポジション)を予測することが出来ます。
 また、銀行との交渉の際、資金繰り表があると話をスムーズに進められる可能性があります。

資金繰り表を作るには?
 資金繰り表は、Excelなどの表計算ソフトを使えば、簡単に作成することができます。
作成の仕方が分からない場合は、税理士や財務の専門家に相談するのも一つです。
 資金繰り表を適宜更新することで、「3か月後の資金状況」や「半年後の収支状況」といったことを把握できるようになります。

資金繰り表を活用し、キャッシュフローを意識した経営を始めよう

 資金繰りは、会社の健康診断のようなものです。資金の流れに目を光らせ、計画的に運営することで安定した経営基盤を構築するのにも役立ちます。
 そのために必要な資金繰り表は、会社のお金の流れを「未来の視点」で把握できるため、資金不足を事前に防ぐための強力なツールとなります。
 日々の経営判断を成功に導くため、資金繰り表をあなたのビジネスの味方にしてみませんか?

 弊所では労務に関する相談の他に財務の相談も承ります。
財務、労務でお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。

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江崎充豊(社会保険労務士)

湘南マネジメントサポート社労士事務所

銀行員ならではの財務分析力と社労士としての労務コンサルスキルを融合させ企業を支援。資金調達や事業計画、人事労務体制の整備からデジタルツール導入まで、経営者や従業員が本業に集中できる環境を創出する。

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