心の部屋を1つ空けること(スタッフ)
コロナ禍でずっと中止になっていた沖縄への修学旅行。
3年ぶりに復活し、先日ウチの息子も参加する事ができました。
親の監視下から離れ、友達と思いっきり楽しく過ごせるのと、
冒険に旅立つようなワクワク感を隠しきれない出発までの数日間。
いつもより家族への対応も穏やかになっていた気がします。
初めてのスーツケース、半袖着替え、
夏用帽子、旅行用小物など買い足すものが割とあり、
数日前から準備に追われていました。
南国の地域に行くため薄手の半袖が必要でしたが、
地元横浜の店頭は秋冬ものにすっかり入れ替わっていて
お店を数件まわっても、なかなか薄手の半袖を手に入れるのが
困難という事態にもみまわれましたがなんとか揃えたようです。
前日、忘れ物がないよう準備を済ませて就寝したようですが、
出発当日、家を出てから忘れ物したことに気付いたらしく…。
携帯の充電器が我が家のコンセントにささったまま…。
駅まで送る担当の主人が途中、コンビニで調達し事なきを得たようです。
その後、昼過ぎに旅行先の沖縄上空から撮った
澄んだキレイな空と海の写真がLINEで送られてきました。
無事到着の連絡を最後に母の私とは音信不通。
まったく連絡もなく、写真も送られてこず…。
友達との時間に親なんて全く眼中には無いようで…
便りが無いのは旅を満喫している証と思うことにして、
学校からの本日の行程メールで無事確認だけをして
帰ってくる日の夕飯のメニューを考える事にしました。
息子が留守の間、下の息子は一人っ子状態になるので
おもいっきり家の中で羽を伸ばすのかと思いきや
一人いつものリビングの定位置でゲームをするなど
話し相手が居なくて少し淋しそうでした。
主人は普段、息子と関わりが薄いので、
大荷物なので駅までの送りと迎えをお願いし、
旅行前におこづかいを手渡しする役にも任命した成果か、
自由行動にステーキを食べたと
息子から数枚写メが送られてきたようで。
よほどうれしかったのか、私に自慢げに話をしてきました。
3日後、旅先から帰宅したのは夜8時過ぎ。
たくさん買い込んだお土産をリビングに広げ終わると
自宅モードに気持ちが切り替わり
数日間の遊びきった疲れがどっと出たのか
旅の思い出話しもしないまま、夕飯の親子丼を半分残し
リビングで爆睡してしまいました。
次の日も旅先での出来事など思い出話はほとんどなく、
聞かれればやっと少し答えるくらいで…。
こちらからせっついて、やっと写真や動画を見せてくれた程度。
友達同士では楽しかった思い出のやり取りを
携帯でやり取りして忙しそうでしたが…。
(LINEの着信音が頻繁に飛び交っていました)
親<友達
親よりも友達や外の世界に気持ちが向いていくことは
親離れが正常に進んでいるということと
頭では理解はできているのですが…。
2年前くらいまでは
こちらが聞かずとも自分に関わるほぼすべてのことを
話してくれていたのになぁなんて懐かしく思ったり。
ちょっと淋しさも感じたり。
わりと急に変化してしまうものだなと。
子どもの成長をそばで見守る役目に切り替わった今
息子との関係性が変わってきたことに気づき、
母の心には、すきま風がヒューっと吹き抜けていったような、
なんだかやるせないような
モヤっとした感じをおぼえた秋の出来事でした。
文:スタッフroko
代表:椎名 あつ子