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椎名あつ子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

アンコンシャスバイアスとは

椎名あつ子

椎名あつ子

テーマ:ブログ

アンコンシャスバイアスという言葉を
TVやニュースでもよく聞くようになりました。

アンコンシャスバイアスとは
直訳すると「無意識の偏見」となるようです。
様々な環境や集団社会の中で
知らず知らずにその人個人の意識に
すり込まれてしまった価値観や
考え方の偏りのことをいうようです。

人の価値観はその人の環境や
他者からの影響を受けてできあがっていくもので
それはその人の個性として大切にされるべきものですが
他者との摩擦を生み出す場合もあります。

アンコンシャスバイアスの身近な例を挙げてみました。
・新入社員は素直に言うことを聞く方が使いやすい
・女の子は弱いから優しくしてあげなくてはいけない
・うつ病はメンタルの弱い人がなる病気だ
・育児中の女性社員には大切な仕事は任せられない
・FBやSNSでいいねの数が多いことは成功者だと思われやすい
・男は外で働き、女は家事と子育てをする方が家庭はうまくいく
・女性は料理が上手な人の方が女らしい感覚を持っていると思う
・母親は子育てが上手である方がいい
など…
日常の生活の中でよく聞く言葉だったりしますよね。

私が夫婦カウンセリングをしていて
よく感じることですが、
それぞれ2人の考え方の中に
別々にアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)が
こびりついてしまっていて
どうやって取り除いていけばいいかと
悩むことがよくあります。

夫は妻に対して
妻は夫に対して
自分と異なる価値観や考え方、物事の捉え方を
片方が注意や意見や指摘や時にはアドバイスをしたとき、
それを、「自分への否定」と捉えてしまって
関係が悪くなっていくことがよくあります。

それは、自分を無意識に守ろうとしてしまい
貝のように殻の中に入り込んでしまったために
家庭内別居状態に陥ってしまっている人達がたくさんいます。

家庭内別居とまでいかなくても
一切しゃべらない、無視して会わないようにしている人もいます。
それはある意味自己防衛なのかもしれません。

自己防衛は自分を守ることですから
大事な時もありますが
相手に対しては逆に
大きな傷を与えている場合もあります。
そしてそれは2人の溝が大きくなってしまい
修復不可能になる場合もあります。

夫婦のアンコンシャスバイアスを防ぐためには
まず、自分の価値観と自分の人格を
相手のそれと切り離してみることが
大切である気がします。
もちろん切り離せないから問題が起きるわけですが
自分の中のアンコンシャスバイアスが
どういった形で相手を攻撃し
どういった形で防御として殻にこもっているのか
本当はどうしたいと自分は思っているのか…

固くなってしまった自分の心を
まず、優しくなでながら
とんとんしながらほぐしてあげて下さい。

いつか、バイアスは剥がれていくものですから。

そして、自分にまず素直になって
自分の心の声をそのまま
聴いてみてはいかがですか…。

そこから…また始めてみませんか。

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椎名あつ子
専門家

椎名あつ子(心理カウンセラー)

横浜心理ケアセンター

1対1のカウンセリングのほか、夫婦や親子など二人以上でのカウンセリングにも対応。モラハラやDVなど夫婦の問題や、職場のストレス、発達障害の相談にも多数の実績がある。医療や法律の専門家との連携も可能。

椎名あつ子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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