訂正する力
最近、ある人との会話で
大笑いしたお話です。
その人とは人間の脳についての話をしていました。
その人は10年程前ヘビースモーカーだった時がありました。
朝起きて、
カーテンを開ける前にタバコをくわえて
コーヒーを用意して思いきり吸い、
そして何か始める前には
「さあ、これからやるか」といってはタバコを吸い
何かし終わった後には
「あー、ひと区切りだな」と自分に言い訳みたいに言って
タバコを吸っていたと…
そしてそれは
タバコがいつもおいしかったわけでなくても
時間と時間の合間には吸うという
クセができてしまったという話でした。
そのあとタバコをやめて
今度はタバコを吸っていた時間や
タバコをこよなく愛し
おいしいと思っていたことが
すべて食べ物へと変わり
体重がみるみるうちに増えていってしまったという話。
つまりその話のポイントは、その人曰く、
「自分は自分の脳に騙されている」ということ。
脳がタバコを吸いたいらしいし
脳が食べることをしたいらしいし
脳は脳のことしか考えていない
こっち(私)のことは考えてなんかいない
タバコを吸わなくても
そこまで食べなくても
死にやしないのに
わかっちゃいるけどやめられない
そうやって私たちは
脳に騙されていることにも気付かず
日々騙され続けているという。
タバコとか、食べ物とかだけでなく
買い物やアルコールや
ありとあらゆる依存的なものは
すべてといっていいほど
わかっちゃいるけどやめられないといった
考えに陥ってしまう本当に日常的に良くある感覚ですよね。
例えば
人から~と思われているのではないかとか
人は私を~と思っているに違いないとか
人がよかれと思って伝えてくれたことも
責められたと感じてしまったり
上から目線で私をいつもバカにすると感じたり
どうせ私は~しかできないと思ったり。
こういったこだわりもすべて
「自分の脳に騙されている」
ということかも…
脳は脳が思ったことだけを
私たちに伝えているだけだから
私たちは脳に騙されていないか
ちゃんと考えないといけませんよね。
その人は続けて言いました。
それでもスーパーで2袋買うと1袋ついてくる
というポテトチップの広告に
やっぱり、自分は自分の脳に騙されて
1袋さえも本当はいらないのに3袋も買って
食べてしまうわけです。
しかも、脳が食べることをしたい夜中に…というわけです…。
私も私の脳にいつもたくさん騙され続けて
脳と共存して生きている今日この頃です。