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違和感を大事にする(スタッフ)

椎名あつ子

椎名あつ子

テーマ:スタッフ

みなさんは、自分の中に出てきた
小さな違和感に気がつくことができますか?
意外と違和感に気がついていなかったり
見過ごしている人も多いように思います。

例えば、知り合いと話している時に
なんとなく“違和感”があったとします。
その違和感は、掘り下げてみると、
実は価値観の違いであったり
気の合わなさだったりするかもしれません。
でも感じたその瞬間には
“違和感”としてしか感じられず、
違和感の正体は
わからないものです。
けれど、その違和感を見過ごしたりすると
無理がでてきて
あとでやっぱり気が合わない、となることがあります。
違和感があるのに
“そんなことはない”と無視していると
それは自分の感覚に嘘をついて我慢することになるので
ストレスが積み重なっていってしまいます。

この“違和感”は
実はとても重要なポイントでもあります。
1つは、人との関わり方を工夫するために
違和感は重要です。

もちろん、違和感があっても
つきあっていかなくてはならない人も
たくさんいます。
ママ友や職場の仲間、上司や部下、
義理の家族、友人知人など。
そんな関係の中でも、
違和感に気がついて
上手に距離をとって親しくしすぎないことで
自分の心のストレスを減らすことはできます。
人間は、無理を続けていると
負担が大きくなりますから、
ストレスを避ける方法を知っていることは大事です。

合わないなと思った時に
関係を切ったり
無視したりといった
関わりを0にするような
激しい行動をとると
それはもめ事になりやすいので、
だんだん連絡や会う頻度を少なくしていったり
誘いを3回に1回くらい断るなどするのがおすすめです。
関わりを100から0にするのではなく、
100から70にして、70から30にするようなイメージです。
30から0にできたらラッキーです。

関わりを減らすことができない時には、
違和感があることを認めて
“合わない”ことを前提につきあいます。
相手と自分の考え方や価値観が違っても、
“そりゃ違う人間だからね”と割り切って
ダメージを受けないようにします。
自分が否定されているように感じないように
自分が間違っていると考えないように
そして相手を責めないように
どちらが正しいと考えずに
ただただ“違う世界で生きているのだ”と思うことが
大事です。
違う世界を尊重できれば、
それはそれで良い関係が築けると思います。

もう1つ、違和感が重要なのは、
自分のことを知るきっかけになるからです。

人は自分のことを客観的に見ることはできません。
誰かと関わる中で、
自分のことを知っていきます。
自分は人よりもこれが得意なんだな
他の人はこれができているけど自分は苦手かも
などなど、
人と関わることで見えてくることが多くあります。
違和感を感じた時は、
その違和感が何なのか掘り下げていくと、
自分の価値観がはっきりしてくることがあります。
誰かの発言に違和感があったら、
なぜ違和感があるのだろう?と考えていくと
自分はこういうことが嫌なんだとか
こういう考え方をしているから違和感があったんだなど
発見できるのです。

ここまで読んできて、
思いあたる人や場面はありましたか?

なぜか疲れる、イライラする、
わかってもらえない感じがする、
理解できない、
というのは一つの違和感のポイントです。

掘り下げてみたい方は
ぜひカウンセリングで話してみませんか。
自分を知り、人との上手な関わり方を知る
いい機会になるかもしれません。


文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子

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椎名あつ子
専門家

椎名あつ子(心理カウンセラー)

横浜心理ケアセンター

1対1のカウンセリングのほか、夫婦や親子など二人以上でのカウンセリングにも対応。モラハラやDVなど夫婦の問題や、職場のストレス、発達障害の相談にも多数の実績がある。医療や法律の専門家との連携も可能。

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