コロナ禍の夫婦関係(スタッフ)
みなさんは
「OK牧場」という言葉をご存じですか?
多くの方はガッツ石松さんがよく言う言葉として
ご存じなのではないでしょうか。
ガッツ石松さんが「OK牧場」と使っていることとは
違うのですが、
実は「OK牧場」とは心理学用語なのです。
私もカウンセリング辞典でこの言葉を見つけた時には
びっくりしたものです。
これは、交流分析という療法の考え方で、
人生や対人関係における姿勢を示す
4つのパターン
①I am OK. You are OK. (私もあなたもOK:自己肯定・他者肯定)
②I am not OK. You are OK. (私はOKじゃない、あなたはOK:自己否定・他者肯定)
③I am OK. You are OK. (私はOK、あなたはOKじゃない:自己肯定・他者否定)
④I am not OK. You are not OK. (私もあなたもOKじゃない:自己否定・他者否定)
このように4つに分かれていて
この中を牛(私)が動き回っている状態という考え方です。
これをOK牧場と言います。
動き回る、つまり1人の人間の心や姿勢は
いつも同じ状態で固定されているわけではなく、
例えば、たいていのことは①I am OK. You are OK.
とポジティブに考えている人が
時に落ち込んだりうつになったり何かあったりして
②I am not OK. You are OK.という考えに陥ることもある
ということです。
理想的な姿勢は①I am OK. You are OK.です。
みなさんは、今はどのパターンでしょうか?
こういった視点をちょっと取り入れて
自分の状態を見てみてはいかがでしょうか。
カウンセリングに来られている方や
悩んでいる方は
②I am not OK. You are OK.
となっている方が多いように感じます。
中には、自分でも気がつかないうちに
③I am OK. You are not OK.
という姿勢になってしまっていて
パートナーと関係が悪化する方もいます。
そして、
④I am not OK. You are not OK.
と絶望的になる方もいらっしゃいます。
今、自分の考え方や姿勢がどれになっているのか、
ちょっと立ち止まって振り返ってみることも
大切だと思います。
②I am not OK. You are OK.
となっている方は
自分を責めずに
自分を肯定してあげるように心がけたり、
③I am OK. You are not OK.
となってしまっていると気がついたり
指摘されたりした方は
相手に肯定的な言葉かけをするように
心がけてみたり、
④I am not OK. You are not OK.
になってしまっている場合には
ゆっくり休むことも必要かもしれません。
自分で気がついて心がけてみるだけでも
大丈夫そうな方は、
「I am OK. You are OK.」
おまじないのように
つぶやいてみてもいいかもしれませんね。
自分ではどうしたらよいかわからない方や、
自分がどの状態かわからない方は、
カウンセリングの中で一緒に考えてみるのも
いいかもしれませんね。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子