心あたたまる存在(スタッフ)
このところ“想像力”の重要性を
改めて感じています。
“想像力”があれば、
自分に経験のないことでも
他者の経験を聞いてその立場や感情を想像できたり、
さらにその状況を別の立場から考えられたりできます。
何か行動するときには
その結果どんなことが起きうるかを予測して
うまくいくために
必要な準備をしたり
リスクを回避するための方法を考えたりできます。
今、目の前にないものであっても
こんなものがあったらいいなと考えて
新たな物や技術を発見したり開発したりできます。
あげていくときりがないのですが、
“想像力”は私たちにとって
欠かせないものでもあります。
けれど、
想像することが得意な人もいれば
苦手な人もいます。
自分と相手が
同じくらいの想像力を持っているわけではない、
ということを知っていることも
大切なことだと思います。
たとえば、
自分のパートナーは想像することが苦手だったら、
細やかに伝えるとスムーズかもしれません。
「おむつ買ってきて」ではなく、
いつも使っているおむつのパッケージの写真を送るとか
「○○ってメーカーの△△のサイズは☆ね」と
細かく伝えるといいかもしれません。
人間関係においても、
“こう言ったら相手はどう思うか”
“相手はこの説明で理解できるか”
“こう言ってくるということは、こう思っているのかも?”
様々なところで想像力を働かせると
よりスムーズな
コミュニケーションがとれるかもしれません。
中には、考えすぎてしまうと
うまく話せなくなる方もいるので、
そういうタイプの方はあえて
意識して想像力を働かせなくても
すでに想像できていると思うので大丈夫だと思います。
また、“想像力を働かせるべきだ”と思ってしまうと
相手とこじれる原因にもなります。
自分は想像力を働かせ、
相手が想像力を使わなくてもすむように伝えると
いいのかもしれませんね。
このコロナ禍においても
“この行動によってどんなリスクがあるか”
“どんな対策ができるか”
“この対策でどんな影響がでるか”
そんな想像力が大切かもしれません。
とくに当センターにはよく
夫婦関係で悩んで相談に来られる方が多いのですが、
夫婦関係においてこそ、想像力が重要だと思います。
最初は相手を振り向かせるために
相手のことを思ってあれこれと想像力を使っていても、
結婚して時間が経つとともに
“言わなくても伝わる”
“言葉にしなくてもわかっているはずだ”
そう思ってしまい、思いがずれていってしまい、
気がついた時には
大きな溝ができていた・・・という夫婦が
とても多いのです。
想像力を働かせることが苦手な方は、
カウンセリングの中で
練習するのもおすすめです。
“相手がこう言ってる時、相手はどんな気持ちなのか”
“自分がこう伝えた時、相手がどう受け取るか”
“自分が目指す方向に進むにはどんなことができるか”
様々なことを
カウンセラーと一緒に考えることで、
想像する力が鍛えられる部分もあると思います。
みなさんはいかがですか?
パートナーに対して
想像力を働かせていますか?
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子