オリンピック(スタッフ)
先日、友人と久しぶりに
長い時間、話をしました。
友人は今ちょうど悩みを抱えていて、
それは一見ひとつの“悩みごと”なのですが、
掘り下げていくと
これまで生きてきた人生や
対人関係における癖や
考え方の癖や
苦手なことなど
さまざまなことが関係していることが
明らかになってきました。
これまで、友人が
うすうす気づいてはいたけれど、
見たくない自分から
目をそらしていたことにも
気がついたようです。
みなさんも
自分でも“見たくない自分”がいませんか?
なんとなくわかってはいるけれど、
向き合いたくない、見たくない・・。
そう思うのも自然な気持ちですし、
誰にでも、そういう気持ちがあります。
ただ、見たくない・直面することを避けている自分は、
時に自分にとって大事な課題でもあり、
そのため人生の中で時折
いろいろと形を変えて現れ
何度も出会うことがあります。
カウンセリングに来られる方たちも
そういった面があるように思います。
最初は夫婦関係で悩んでいたけれど、
カウンセリングがすすむと
実は同じようなトラブルが
仕事上の対人関係でも現れていたり
これまでの対人関係でも現れていたり
その人自身の課題が
何度も何度も浮き上がってくるのです。
課題はどうにか解決できるのが一番ですが、
そんな簡単なものではありませんよね。
自分にはこういう苦手さや課題があるのだと自覚して
フォローをするということも
一つの手段だと思います。
苦手さを自覚すれば
活かすこともできるかもしれません。
例えば、自分の思いを相手にうまく伝えられない人は、
察するのが上手なパートナーを探すとか
思いを伝える練習をするとか
カウンセリングなど第三者に入ってもらって
伝える練習をするとか
口で言うのは苦手ならば手紙やメールにするとか
なんなら絵や音楽で伝えるのもいいかもしれません。
いろいろ詳しく語らなくても、
涙を流すだけで伝わることもあるかもしれませんね。
自分の気持ちを代弁するかのような
歌やドラマや映画を見せる、なんて手もあるかもしれません。
“課題”とは書きましたが、
捉え方を変えれば、長所になることもあります。
自分の思いを伝えられない人は、
奥ゆかしい、控えめ、とも言えます。
それゆえ、人とおだやかな関係を築くことができたり、
一緒にいる相手をあたたかい気持ちにさせたり、
そんな風に活かされることもあります。
大事なのは、
その課題が自分にとって
どのようなもので
どうしたらよいのか
どうできるのか、
なのかもしれません。
けれど、それに一人で取り組むのは
誰にとっても、
とてもとても難しいことです。
自分にとって
向き合わなくてはならないタイミングが来たら、
カウンセラーの力を借りに
一度カウンセリングを受けてみることも
いいかもしれませんよ。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子