夫のグチを書き込む妻たち(スタッフ)
先日、知人が他の人のことを
とてもうらやましがって
激しく嫉妬していました。
その話を聞いていて、
ふと、そういえばこのところ
嫉妬という感情が沸いてこないなと
気がつきました。
昔は嫉妬の感情があったのに、
このところちっとも嫉妬しないのです。
これは、
年を重ねてきたことの良さかもしれないな
と思いました。
なんとなく年をとるのは
嫌な方が多いかと思いますが、
私はあまり嫌ではなく
年を重ねるうちに
出てきた変化をうれしく思うことが多いのです。
若い頃は、
ちょっとしたことで
イライラしたり悲しくなったり
人に嫉妬したり
自分の人生を疎ましく思ったり
誰にも理解してもらえないような気持ちになったり
どうしてこんな目に遭わなきゃいけないのかと思ったり、
とても敏感で感情が激しく
心がいつも忙しかったように思います。
物事に対して、強い正義感を持ち、視野が狭く、
正論だけが正しいと思っていたところもあります。
生きているのが嫌になることもありました。
けれど、年を重ねていくうちに、
いろいろな経験を重ねて
若い頃よりもエネルギーが落ち
環境が変わり
様々な人と関わることで
視野が拡がったり
多様な価値観を受け入れられるようになりました。
そんな風に変化してきて、今は昔に比べると、
あまり動揺せず
冷静に物事を受け止められるようになってきました。
どんなことも起きうるのが人生だと思うようになりました。
若い頃に悩んでいた大きな悩みが、
今となってはそれほど重要ではなくなりました。
激しい感情が減り
じんわりと感情を味わうようになり、
物事の考え方も以前よりは柔らかくなりました。
いろいろな立場や状況で
いろいろな考え方があることもわかるようになりました。
正しいことは一つではなく、
同じことでも角度を変えて見てみると
間違っていることもあり、
物事を“正しい”という基準で見なくなりました。
そんな風に変わってきましたが、
この先、さらに年を重ねていったら、
もっと変化していけるのかと思うと
わくわくするのです。
どんな変化をするでしょうか。
もっと今よりも大人になるかもしれませんし、
頑固になってしまうかもしれません。
けれど、それすらも楽しみに思えます。
ただ、若かった私と同じようには感じられなくなってしまい
少しさみしい気持ちもあります。
たまに、若い頃に聴いていた音楽を聴いて
あの頃の感情を思い出すことがあるくらいです。
過去の自分やその頃の悩みや感情も、
私にとっては
忘れたくない大事なものでもあります。
私たちが思っている以上に
時間というのは偉大だなと思います。
時間が過ぎていくのを待っていると
人の心は変化していきます。
状況も変化します。
時代も変化します。
同じように生きることはほとんど不可能なくらいに
変化していきます。
ただただ生きて、
年を重ねて、
いろいろなことを経験して
自分の変化を楽しんで、
苦しんだ過去をも笑って受け止められるように
そんな風に生きていきたいなぁと思っています。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子