”言わなくても伝わる”関係になるまでの過程(スタッフ)
4月1日から
改正児童虐待防止法が施行され、
家庭内の体罰が禁止となりました。
これまでに
「しつけ」と称する親からの虐待によって
命を落とした多くの子どもたちがいます。
彼らの次の犠牲者が出ないように、
子どもを守るために、
どんな理由であれ
家庭内でも体罰が禁止となりました。
これは、
子どもを守るためのルールです。
親御さんを追い詰めるためのルールではありません。
もし、子どもを叩いてしまった自分を
責めている方がいらっしゃったら、
SOSを出して欲しいと思います。
子どもというのは
とにかく親の言うことを聞かないことがありますし、
親も子も人間ですから
イライラしていることもあります。
どうにもならなくて
思わず手が出てしまったり怒鳴ってしまったり・・・
ということは
少なくないと思います。
・何回言ってもわからないので叩く
・長時間の正座
・罰として食事を与えない
なども体罰に当たります。
中には、
自分自身が体罰を受けながら育てられてきて
親となった方にとっては、
体罰を使わずに
どのように子どもをしつければよいのか
わからない方もいるかもしれません。
私たちがこれからしなくてはならないのは、
「体罰をしない」ということ
だけではなく、
「体罰を必要としない子育てを学ぶ」ことなのだと
思います。
子育ては夫婦で協力することが必要です。
あるいは、家族や親せきの協力、
地域での協力、国の協力など、
様々な人たちの協力が必要です。
どんな協力を得られるのか、
どんな風に協力してもらうと良いのか、
などを学ぶことも必要です。
知らないために利用していないけれど、
実は助かるサポートがある場合もあります。
また、親のストレス対策も重要です。
誰だって完璧な親になどなれません。
イライラもしますし
落ち込むこともありますし
悲しくなることもあります。
その気持ちを一人で抱えずに
誰かに相談したり
アドバイスをもらったり
協力してもらうことで
ストレスを減らすようにしましょう。
そして、
体罰を必要としない子育ての方法を
学びましょう。
当センターにも、
子育てに悩んでカウンセリングに来られる方が
大勢いらっしゃいます。
悩んでいる親御さんは、
他の親御さんたちはうまくやっているのに
自分はうまくできない・・・と
思っていらっしゃったりしますが、
ほとんどの親御さんは
悩みながら子育てをしています。
うまくいかないことや
悩んでいることを
恥ずかしく思ったりする必要はありません。
それよりも、できるだけ早く
誰かに相談したり助けを求めることが
大切だと思います。
今、悩んでいる方は
ぜひ一度ご相談にいらしてみてください。
子どものために、あなたのために、
どうしていくのが良いか
カウンセラーと一緒に考えていきましょう。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子