夜空
去年の今ごろ
私はドバイの砂漠に
いました。
一年後の今を
考えるはずもなく
それは、
果てしなく
夕陽に輝く砂の
一粒一粒だけが知る
人類の
歴史を秘めた姿。
今も、これからも
太陽の
灼熱の光と、共には
誰も生きることはできない。
鳥も
草も
虫も
そして、すべての菌も。
太陽が沈みかけた頃
初めて
訪れられる空間。
そうやって、
守り続けられた
神の聖域が
そこには、確かに
存在していた。
でも、
私たちは
聖域までも、
少しづつ
自分勝手に
壊し続けているのかも
しれない。
そして、
空間や環境や自然
だけではなく
人の心や
人の存在や
人の大切な聖域までも
支配して
強制して
自分の思うどおりに
しようとしている
人がいる。
そんな現状を
誰が
守れるのだろう。
夫婦であっても
親子であっても
恋人同士であっても
個々の
守られるべき
聖域はあるから。
自分と人の
聖域を壊さないように
大切に
大切にしたい。
壊れてしまったら
もとには
戻らない物がある。
それが、
聖域と言う。
私は、
そう、思います。