”同じに”から”一緒に”へ(スタッフ)
例えば、
学校の授業で
先生が何か指示を出したけれど、
いまいちよくわからなかったとしたら、
あなただったら、どうしますか?
今学校に通っている方だけでなく
社会に出ている方も
みなさん、
周りはわかっているようだけれど
自分にはよくわからない、という場面は
少なからずあるかと思います。
そういった時に、どう対処するのか・・・。
これまで関わったことのある不登校の子どもたちは、
こういった時に
うまく対処できずにいる子が多いように感じます。
・わからなくて固まる
・わからないから適当にやって怒られる
・わからないからやらない
・わからないから学校に行かない
・わからないから聞いたのに、
「なんで聞いてないんだ」と怒られたから
もうやりたくない
子どもに限らず、
社会人でも時々同じような行動をとる方がいますね。
子どもでも大人でも、
わからないことがあるのは
当たり前のことです。
その時に、
・近くの人に聞く
・仲の良い人に聞く
・先生(指示する人)に聞く
・周りを見て様子を見て真似する
などの対処方法があるかと思います。
どんな対処方法がどれだけ思いつくかは、
経験にもよるところがあります。
なので、後からでも
実は“わからなくて困った”話を
他の人に話してみることも大事なのです。
そうすると
他の人が「自分だったらこうする」
「こういう方法もあるかも」
「こういうのはやってみた?」
「自分はこうやって失敗したことがある」
などなど、様々なエピソードが
聞ける場合もあるのです。
そうすると、
自分では1回(1パターン)しか経験していなくても、
他の人の経験談によっていくつものパターンを
学ぶことができるのです。
自分では思いもつかなかった方法を聞けたり、
自分がやろうと思っていたことが
あまりよくないものだとわかったり、
“うまくいかなかった”後にどうするかを
学べたりもします。
そしてもう一つ、
“うまくやれた”人の話を聞くことも
大事なことです。
ただ聞くのではなく、
どうしてうまくやれたのか、
“うまくいかなかった”自分と
“うまくいった”人との違いは
どんなところなのか、
そういったことをポイントに聞いてみると、
工夫していける点を見つけられると思います。
私も日々、
どうしたらよいのかわからない時や
失敗した時や
困った時には、
上手にこなしている人の行動を観察したり
相談したりして
工夫しています。
「こういう心遣いが大切なんだな」
「そういう言葉遣い、素敵だな」
「そういう風に伝えると伝わるのかぁ」
「自分はこういうところが
下手なんだな」
などなど、発見があります。
最近友人と話していて気付いたことは、
携帯扇風機を持ち歩くことです。
今年あちらこちらで携帯扇風機が
売っていますが、
私も外での活動の際に使おうと思って
買っていたのですが、
友人が通勤時にも使っていて
満員電車の中
涼しく過ごしていると聞いて、
なるほどなと思ったのです。
特別な時に限らず、
日々使ってもいいですもんね。
そんな当たり前のことが
意外と思いつかなかったのです。
人と話すことで
こういった些細なことでも
いろいろなことを得られます。
友人や家族だけではなく、
様々な人と話すことで
さらにいろいろなことを
知ることができます。
とくに、専門家に相談すると、
一般の人よりもよりアドバイスをもらえたり、
友人や家族には話しにくいことを
話しやすかったりすると思います。
何かうまくいかないな・・・
困ったな・・・
という時に、
当センターに相談するという選択肢も
考えてみてくださいね。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子