思春期息子との暮らし(スタッフ)
先日、当センターのドアを開けて入った際に、
上から何かが降ってきました。
なんだろうと思ったら、
それは、ネジでした。
なぜ上から?と思って見上げると、
ドアについているドアクローザーという部品の
アーム部分を留めているネジが、
4つあるはずのうち1つしか
留まっていませんでした。
つまり、私に降ってきたのは、
すでに3つめのはずれたネジだったのです。
ネジが残り1つになってしまって、
パーツがかろうじてついているだけになってしまい、
ドアがうまく開いたり閉じたりできなくなりました。
毎日のドアの開閉で
少しずつネジがゆるみ、
1つはずれ、2つはずれ、
そこまでは問題がなかったのに、
3つめがはずれた時、
突然不具合が起きました。
ネジが落ちて、不具合があって、
初めて、ネジがゆるんでいたことに気づいたのです。
そこでふと思いました。
夫婦や家族もそうなんだろうな、と。
毎日のなんてことのないやりとりの積み重ねで
夫婦や家族をつなぎとめていたネジは
知らず知らずのうちに
少しずつゆるんでいって
ある日1つはずれ、2つはずれ、
ぎくしゃくして
不具合がでて初めて、
ネジがはずれていることに気づくのです。
そこで気がつけば、まだいい方かもしれません。
不具合にも気づかず、ケガをしてしまうことも
あるかもしれません。
ネジは、何もしなくても
毎日の生活の中で、自然とゆるんでしまいます。
だからこそ、時々、ゆるんでいないかチェックして、
しっかり締め直すことが必要です。
けれど、きつく締めすぎると、
動きが悪くなったり
バランスが悪くなることもあるので、
ちょうどよい締め方をしなくてはなりません。
そんな事を思いながら、
椎名先生と一緒に当センターのあちこちのネジを
締めてまわったのでした。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子