自分の好きなところ(スタッフ)
悲しいことに、
また幼い命が失われました。
保護者である人に
保護されないどころか
尊厳を踏みにじられ
心も体も傷つけられ
命を軽んじられ
亡くなりました。
もう一人の保護者も
その命を守ることは
できなかったのです。
命が失われたこと、
守るチャンスは
きっとあったはずなのですが
守りきれなかったこと、
こうなってしまう前に
誰も加害者の行動を止められなかったこと、
加害者自身がこんなことを
してしまわないようにケアできなかったこと、
せっかく勇気をだして
発したSOSを
活かせなかったこと、
守るべき大人たちが
忙しすぎていたり、
判断がつかなかったり、
たくさんのことが重なって
悲しい結果となりました。
加害者のした行動は
決して許されることではありません。
けれど、なぜ、何が、
加害者をこのような行動に追いやってしまったのか、
加害者自身が自分を止められなくなってしまったのか。
虐待というほどのレベルではなくても、
一生懸命に子育てしている中で
つい子どもに手をあげてしまったり
いなくなればいいのにと思ってしまったり
そんな体験をしたことがある人は、
少なくないと思います。
けれど、そんなつらい状態になった時に
誰かにグチをこぼしたり
支えてもらったり
息抜きをしたり
気分転換をしたり
アドバイスをもらったり
そんな風に乗り越えている人が
多いのではないでしょうか。
加害者とそのパートナーが
そんな風に乗り越えるためには
何が必要だったのでしょうか。
子どもを救うには
その周りの大人たちのケアをすることも
とても大切なことです。
子どもを保護することだけではなくて、
大人がストレスを溜めすぎないことや、
悩みを解決できることや、
自分の中で処理しきれない
たくさんの想いを
子どもにぶつけてしまわないように
コントロールできるように心がけること、
そのためには
時に誰かの助けを借りることも
大事なことです。
あなた自身が子どもに
手をあげてしまって後悔した時、
パートナーがそうなっている時、
友人が子育てに悩んでいる時、
知っている子どもが
不自然にケガをしていたり
やせていたり
身なりが整っていなかったり
元気がない時・・・
誰かに相談するようにしたり、
相談するよう勧めてみてください。
大人の苦しい心の内を
誰かに話したり
アドバイスをもらうことで、
大人たちの心が平和であることが
子どもにとっての平和になります。
「まだ大丈夫」
みんなそう思っていて
悲しい事件は起こります。
「まだ大丈夫」だから様子を見るのではなく、
「まだ大丈夫」だと思っているうちから
ケアを始めてください。
「大丈夫ではない」状況になった時には
手遅れになってしまうかもしれません。
本当に大丈夫な時には
「まだ大丈夫」とはきっと思いません。
大丈夫かどうかすら
気にしていない時が
本当に大丈夫な時なのだと思います。
だから、
「まだ大丈夫」そう思った時から
ぜひ、まずは相談にいらしてください。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子