夫婦の形~秋の訪れ~
暦の上では春になり、
旧正月も過ぎ、
本来では新しい年が始まりました。
私自身、
元旦も大切な日ですが、
節分の日も新しい気持ちになります。
カウンセリングでも
たくさんの方が過去をリセットして
新しい気持ちでスタートするために
様々な相談で足を運ばれています。
そんな中でも、
夫婦のご相談の場合、
「最後の手段」として
カウンセリングに来る方が多い気がしています。
理由としては、
夫婦の問題は他人ではわからない、
夫婦の問題は夫婦で解決するべきだ、
夫婦のプライベートを他人に話すのは恥ずかしいし
プライドがあって来れなかった、
など
来られてから話してくれる方々が
よくいらっしゃいます。
私は、夫婦の修復であっても、
離婚の相談であっても、
カウンセリングは「最後の手段」では
ないのですとお伝えしたいのです。
夫婦間の相談の内容を
まず書かせていただきます。
・夫婦間のコミュニケーションがうまくいかない
・お互いの価値観がずれている
・相手の行動が気になってイライラする
・会話がない
・家事やお金の使い方など
やり方が違いすぎる
・セックスレス、
またはセックスの価値観が合わない
・子育て中の教育方針がかみ合わない
・お互い、思いやりが持てなくなった
・会話をしてもマイナスでとられてしまい
話すことが恐くなる
・暴力や暴言で苦しんでいる
・離婚したくても経済的にできない
・不倫問題、浮気で悩んでいる
など、たくさんの問題があります。
こういったことが
出始めた時が大切で、
つまりカウンセリングは
「最後の手段」ではないのです。
カウンセラーは
裁判官ではないので、
どちらが正しい、悪いと判断することもなければ、
どちらかの味方になって話すことも
また、片方だけの話を聞いて
決めつけて話すことも
ありません。
お二人がより良い方向に行くための
サポート、アドバイスをさせていただくために
カウンセリングはあります。
ですので、
より、客観的に、中立に、話を聞き、
その方たちに合った形のアドバイスを
させていただいております。
そんな中で、時に、
アドバイスは、その人にとって
耳が痛く
厳しい言葉と感じたり、
無理なことのように思えるときも
あるとは思います。
友だちであれば、
一応味方をして聞いてくれるかもしれませんが、
その人の何年後かの将来まで考えて
話をしてくれているわけではありません。
カウンセラーは、
今は難しいことであっても、
将来、変われるかもしれない方向や、やり方を、
その人の性格や考え方の傾向を
分析しながら
その人に寄り添いながら
提示する仕事でもあります。
例えば、
家事が苦手な人にいきなり家事をしなさいとか、
話すことが得意でない人に
とにかく何かを話しなさいと
伝えるわけではなく、
苦手なこと、できないことを
少しずつでもできるようにするための
方法を探していきます。
1人で悩んでいても
なかなか進まず、解決できないことを、
カウンセラーがこじれた糸を
ほどきながら
導いていきます。
こちらに
夫婦の相談でくる方たちは、
離婚しかないのかと思いながらも
心の中では、
できれば修復して、
楽しい時間を共有できるようになりたいと
思っていらっしゃいます。
その気持ちがあるうちは、
修復は難しいことではありません。
人生は、いつからでも
やり直しはできると思っています。
また、「最後の手段」として
離婚を決意しているけれど、
それでも不安や今後の生活など
わからないことがあるという方には、
離婚カウンセリングという形もあります。
その時は、協力体制の弁護士を交えての
カウンセリングをすることもできます。
心理的に悩んでいても、
法律上の問題となると
法律のプロである弁護士の
サポートや助言が必要になります。
ここ5年くらいで、
カウンセリングに対して
偏見のない時代と
なりつつあります。
しかし、もっと欧米のように、
ここ日本でも
悩んだらホームドクターかホームロイヤーか
ホームカウンセラーに
まず話してみるというスタイルの
時代になっていくことを
願っています。
そのためにも、
身近で話しやすい場所として
なっていけるように、
スタッフ共々、努力していきます。
よろしくお願い致します。
※夫婦カウンセリングについてはこちらです。