敬意(スタッフ)
先日、知人と話していた時に
ふと思ったのですが、
多くの人は物事をとらえたり考えたりする際に
ついつい二択で考えている人が本当に多いのですね。
以前、「AかBかではなくて、AもBも」という
内容のブログを書いたのですが、
本当は、「A」と「B」だけでなくて、
「C」もあるし「D」もあるし
「A’」とか「A”」とかもあるわけです。
アルファベットだけではなく、
「1」とか「5」とかもあるし
「あ」とか「う」とかもあるかもしれません。
例えば、今まで多くの人が
「男」か「女」か
性別は二択しかないと思っていたと思いますが、
生物学的にはそうであっても、
精神的には必ずしもそうではありませんよね。
いろいろな方がいます。
最近は、性別欄が「男・女」だけではなく、
「その他」の欄がある場合もありますし、
アメリカのFacebookの性別欄は58種類もあるとのことです。
2つしかないと思っていたものが
58種類(あるいはそれ以上)もあるということですよね。
ちょっとびっくりした方も多いのではないでしょうか。
私はそんなに多いことにびっくりしました。
実は、二択で考えること自体が
難しい世の中になってきているとも言えるかもしれません。
ちょっと考えてみるだけでも、
人がつい二択で考えがちなことはたくさんあります。
「男」と「女」
「正解」と「不正解」
「良い」と「悪い」
「やる」と「やらない」
「学校に行く」と「学校に行かない」
「おいしい」と「まずい」
などなど、あげればきりがありません。
けれど、
「正解」と「不正解」や
「良い」と「悪い」
「おいしい」と「まずい」などは
立場や時代が変われば、
あるいは見方を変えたりすると
それ自体が変わってしまうものですし、
「やる」と「やらない」や
「学校に行く」と「学校に行かない」などは
二択ではなく
ちょっとやるけど全部やらないとか
学校に行くけど授業には出ないとか
単純には割り切れない
違う選択肢もありますよね。
そんな中でも
これは二択だろうと思われていたであろう
性別ですら58種類。
そう考えると、
二択で考えるということが
いかに世界を狭く息苦しくしているか
ということを感じませんか。
とはいえ、これまで二択で考えていた人が
突然58種類の選択肢を思いつくわけがありません。
でも、二択ではないということに気づいて、
他の選択肢の存在を認めて、
他の選択肢を知ろうとすることは
少しずつでもできるのではないでしょうか。
そうやってみると
息苦しさは少し和らぎますし、
世界が広いことに気づき、
自分の心の世界も広がります。
まずは、今まで思いつかなかった
3つめの選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
そんな話を友人や家族でしてみるのも
おもしろいかもしれませんね。
意外な人が意外な選択肢を
思いつくかもしれませんし、
考えても考えても意外と思いつかなくて
自分の考え方の硬さを実感したりするかもしれません。
でも思いつかなくても、
考えてみること自体が
一歩めになると思います。
さあ、「3つめの選択肢探し」
やってみますか?やってみませんか?
それとも・・・
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子