カウンセラーは魔法使いではありません(スタッフ)
みなさんは「インフォームドコンセント」
という言葉を聞いたことがありますか?
十分に情報を与えられ、理解したうえで、
合意するという意味で、
日本語では「説明と同意」とも言います。
「インフォームドコンセント」は
主に医療機関で
治療を受ける際に
どんな治療でどんな効果やリスクがあるのかなど
大事なことをきちんと説明を受け
同意のもとで治療を行うために
よく使われる用語です。
カウンセリングの世界でも
大事なことで、
カウンセリングを始める際に
カウンセリングとはどういうもので
どういう方針で
どういうことを目指して行うのか
料金など
様々な事を説明し、同意してもらったうえで
カウンセリングを開始します。
先日、椎名先生と話していたのですが、
このインフォームドコンセントは
結婚の際にも大事な考え方かもしれません。
例えば、
借金があるけれどそれをパートナーに隠して
結婚したのならば、
相手からすれば
それは十分に重要な事を説明されずに
結婚に同意したということで
インフォームドコンセントの考えには反しています。
例えば、
結婚したら毎日一緒に寝られると思っていたら
寝室は別が当たり前でしょと言われた。
例えば、
短気で怒りっぽいけれど、
普段はとても優しいから結婚したら
DVを受けた。
例えば、
恋人の時は家事を完璧にやって
いつも綺麗な恰好をしていたのに、
結婚してみたらいつもぐうたらしていて
服装もメイクも適当になった。
例えば、
お兄さんがいることは知っていたけれど、
結婚したら実はそのお兄さんがトラブルメイカーで
しょっちゅう迷惑をこうむることになった。
などなど。
恋人や夫婦の間では
当初は深い愛情の元に
十分な説明をしたり求めたりせず
関係が築かれます。
もちろん、ラブラブな二人には
「インフォームドコンセント(説明と同意)」など
野暮なものです。
そんなこと頭によぎりもしないでしょう。
けれど、二人の関係がうまくいかなくなった時は
どうでしょう。
「ちゃんと確認すればよかった」
と思うかもしれません。
「説明しなかった(隠していた)相手が悪い」と
思っても
よく知ろうとしなかったことにも
もしかしたらちょっと責任があるかも・・・。
これから結婚する方、
しっかりと大事なことは確認し
説明を求めて納得してから結婚した方が
いいかもしれませんね。
けれど、何を伝えるかということは、
自分のことをよく知らないとできないことです。
自分はどんな人間なのか・・・
これを知っていくことが必要なのだと思います。
「結婚のインフォームドコンセント」
そして自分はどんな人間なのか、
ちょっと意識してみてはいかがでしょうか。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子