「まだ大丈夫」は大丈夫じゃない(スタッフ)
このところ、
世間では痛ましい事件の報道が多く、
なんとも言えない想いになることが
増えました。
それぞれの事件から
私たちは何を感じ何を学び、
そして何を目指せばよいのか。
そんなことを考えます。
以前、ある方がおっしゃっていた言葉が
思い浮かびました。
「悪いことをしようとしたとき、
それを防ぐのは
絆です。
あ、あの人を悲しませるな。
あの人を傷つけてしまうな。
そう思って思い浮かぶ人がいれば、
それが悪いことをする気持ちに
柔らかく蓋をします。」
人と人との絆が大事、というのは
ごく当たり前のことのように言われていますが、
当たり前の言葉すぎていて
大事な本質を
ついつい忘れてしまいがちのように思います。
人と人とが
お互いに大事に思いやりや愛情を持って関わることで
多くの悲しい事件を減らすことができると
私は思います。
怒ることで正そうとすることよりも
きっと心に響くはず・・・。
まずは身近な人に。
家族や友人、同僚に。
あたたかく思いやりを持って接してみてください。
信頼していることを、
大切な存在であることを、
伝えてあげてください。
苦手なことがたくさんあっても、
うまくいかないことがあっても、
「いい子」ではなくても、
大切な存在であることを。
いつも叱ってばかりだけれど
文句を言ってしまうけれど
大切に思っていることを。
本人が気がついていない
素敵なところを見つけてあげてください。
どんなささいなことでもいいのです。
それが「あなたのことをちゃんと見ているよ」
というメッセージになります。
そうやって無条件に
存在を受け入れ、認め、愛情を持つことで、
悪い黒い気持ちが育ってしまうことを防いだり、
実際に何か悪いことをする気持ちを減らしたり
できるのだと思います。
犯罪を減らすぞ!とか
人を救うぞ!とか
そんなことを考えなくていいのです。
何気なくさりげなく
あたたかい気持ちで接していれば
巡り巡って誰かを救うことになるのだと思います。
今日、まずは誰かに
伝えてあげてください。
大切に思っていることを。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子