自分で自分の機嫌をとる(スタッフ)
みなさんは「遊び」という言葉の意味を
ご存知でしょうか。
「遊び」と聞いてパッと思い浮かぶのは、
公園で遊ぶなどの「遊び」かと思います。
けれど、辞書をひいていただくとわかりますが、
「遊び」という言葉には
「ゆとり」「余裕」という意味もあるのです。
私がそれを知ったのは、
大工さんが家を建てるときなどに
木材を寸法ぴったりに仕上げるのではなく
少しゆとりをもって仕上げるという話で知りました。
寸法ぴったりにしてしまうと、
木材が湿気を吸ったり渇いたりすることで
膨張したり縮んだりした時に
ゆとりがないので
破損してしまうことがあるそうです。
その伸び縮みした時のためのゆとりとして
寸法に遊びを持たせるというのです。
私はこの「遊び」の意味を知った時に、
とても素敵な言葉だと思いました。
私たち日本人は
とても精密で勤勉で
きっちりと寸法通りに生きようとする傾向が
強いように思います。
けれど、「遊び」がなく寸法通り生きるというのは
実に息苦しく心を追い詰めてしまいがちです。
伸び縮みするゆとりがないために
心が破損してしまうかもしれません。
○○時に1分でも遅れてはならない、
今日中にこれをすべて終えなければならない、
寝坊したら絶望的だ・・・など
真面目な人ほど
強くこう思っていませんか。
たしかにそういうこともあります。
○○時に受付が終わってしまうだとか
飛行機が飛び立ってしまうなど
融通のきかない時間もありますが、
○○時までに帰ってきてねだとか
○○時までに寝ないといけないだとか
融通のきくこともありますよね。
この融通がきくかどうかで臨機応変に対応できる人は
大丈夫だと思いますが、
真面目ゆえに
一般的には融通がきくことであっても
“自分の融通”がきかない人も
いたりします。
あるいは、他者に対して融通をきかせられない人もいます。
近頃は、他者に対して融通をきかせられない人が
増えているように感じます。
電車がトラブルで遅れても
それは仕方のない事だと思えず
駅員に怒鳴りかかる人もいたりしますね。
周囲にいる人はびっくりしますよね。
怖い人だと思うかもしれません。
けれど、実はその人は妻の出産にかけつけるために
1分1秒を争っているのかもしれません。
そう思うと、怒鳴ってしまうのも
わかる気がしませんか。
こうやって、一見理解しがたい行動をとっている人にも
その人なりの理由があるのかもしれない、
と思って見ることも
一つの「遊び」ではないでしょうか。
もちろん「遊び」(ゆとり)の範囲を超えてしまったら
困りますが・・・。
あなたはどうでしょうか。
自分に対して、
他者に対して、
「遊び(ゆとり)」を持って
接しているでしょうか。
私は疲れていると
ついつい「遊び(ゆとり)」がなくなってしまうので
遊んでゆとりを作ります。
「遊び(ゆとり)」がなくなって
いっぱいいっぱいになっている方は
心が壊れる前に
当センターに話に来てみてくださいね。
「遊び(ゆとり)」を作るお手伝いが
少しでもできればと思います。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子