柔らかく蓋をする(スタッフ)
ちょっと想像してみてください。
同じ職場だけれど、
あまり話したことのないAさんに
用件があって話しかけたら、
とても不愛想で
キツい物言いで
カチンとくるようなことを
言われました。
あなたは、どう思いますか?
嫌な気分になりますよね。
なんか嫌われることをしたかな?
初めて話したけど感じの悪い人だな。
あんまり話しかけたくないな。
けれど、その人が
よく知っているBさんで、
普段はとても穏やかで優しいことを
知っていたら、
どう思いますか?
あれ?どうしたのかな?
何かあったのかな?
今日はいつもとずいぶん違うなぁ。
何か嫌な事でもあったのかな。
後で話してみようかな。
同じやりとりをしても、
おそらく思うことが
だいぶ違うのではないでしょうか。
仕事上の付き合いや
近所づきあいなど
あまりプライベートではない
人間関係において
雑談やコミュニケーションが苦手、
という方もいらっしゃるかと思います。
そもそも、仕事なのになぜコミュニケーションを
とる必要があるのか?
無駄な話をする暇があったら仕事しなさいよ!
雑談なんて意味がない!
そんな風に考えてる方も
いるかもしれませんね。
雑談というコミュニケーションは、
一見無駄なように見えますし、
意味がないと思われるかもしれませんが、
実は、人と関わる上で
とても大事な基礎の部分になります。
仕事の場合で例えると、
仕事とは関係のない会話のやりとりで、
相手がどんな人なのか
どんなことが好きか嫌いか
どんなことが得意か不得意か
どんな一面を持っているのか
どんな物の考え方をしているのか
そういった、“その人らしさ”が
見えてきます。
その人がどんな人だか
わかってくると、
どんな風に仕事を頼んだらいいのか、
誰に頼んだら効率がいいか、
困ったときに誰に頼ったらいいか、
そして機嫌が悪いのか態度が悪い人なのか
などがわかってくるのです。
そうすると、
仕事上のやりとりが阿吽の呼吸で
スムーズにできるようになったりします。
よく知らない人と働くより
知っている人と働く方が
はるかに働きやすくなります。
聞かなくても、
言わなくても、
相手の考えてることが
ちょっとわかってくると、
だいぶ仕事がやりやすくなります。
雑談で人間関係がスムーズになって
仕事がやりやすくなるなら、
こんなお得なことはありません。
雑談をするのが苦手な方は、
自分からしなくても、
誰かが雑談をしているときに
話を聞いたり、
聞いていることがわかるように
目を合わせたり
一緒に笑ったり
リアクションをしたり、
知っている話題のときに
おずおずと「実は私も・・・」と
声をかけてみてください。
とくに朗らかで話しかけやすい人や
優しい人が話している時だと
話に入りやすいですし、
気付いたら雑談の輪の中に
入れてくれていると思います。
苦手意識のある方も
ちょっとだけ
雑談の世界に足を踏み入れてみては
いかがでしょう。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子