「ほめる」ってどんな風に?(スタッフ)
ここ横浜心理ケアセンターでは、
弁護士に無料相談できるシステムが
あります。
カウンセリングルームで
弁護士と協力体制をとっているところ自体
あまり多くはないと思いますが、
協力しているところであっても
多くの場合は
弁護士を紹介するところまでだと
思います。
しかし、当センターでは、
カウンセリングの際に
弁護士に来てもらって
クライアントさんと
カウンセラーと
弁護士の
3者で話すことができます。
こういった形で弁護士と協力しているところは
ちょっと珍しいと思います。
今日は、当センターがなぜ
弁護士と3者で話すシステムを
行っているのかについて
お話したいと思います。
みなさんは、弁護士に相談した経験が
ありますか?
ごく平凡に生きていると
なかなか経験することは少ないと思いますし、
私自身も経験ありません。
弁護士というのは、
法律に関してのプロフェッショナルです。
私たち一般の人間が
関わる可能性があるのは
ほとんどが民事だと思いますが、
裁判や法的な手続きなどが必要になった時に
自分では法的な知識がないために
わからないことを
弁護士の力を借りて
法律に則って
裁判や手続きを行うわけです。
法律のプロフェッショナルであり、
法律を正しく使いますし、
裁判では戦いになります。
それは、客観性や中立性や正確性が
第一に必要になります。
なので、どうしても
相談者の心のケアが二番目に
なってしまうのは
その専門性ゆえ、
仕方のないことでもあります。
たとえば、
離婚をしようかどうか迷っている人が
弁護士に相談をする時に、
状況を説明します。
たいていの人は、
何が必要な情報で何が不要なのか
わかりませんし、
普段会うことのない弁護士と対面して
緊張もします。
相手が浮気をしていて証拠をおさえた、
という状況で、動揺していたり、
離婚に踏み切るまで心が決まっていなかったりします。
けれど、弁護士としては、
事情を聞いて
法的にどう判断されるかについて
過不足なく
誤解のないように
端的に明確に説明したり
どうしたいのかはっきりしていないと
説明しにくいこともあったりします。
時に、その正確な情報が、
相談者にとっては受け止めきれなかったり
理解できなかったり
傷ついたりすることも
あるのです。
相談する側は、
たいていの場合不安になっていますし、
そんな割り切った話ができる状態とは
かぎりません。
弁護士としてももちろん
相談者を傷つけたくはありません。
しかし、正確なことを伝えないといけない
そんなジレンマに陥るわけです。
イメージとしては、
弁護士は数学の証明問題のように
ルールに則った客観的な文章を書き、
相談する人は国語の小説文のように
揺れる感情や主観的な表現で文章を書いている、
そんな違いがあるのです。
その2つの違いを
丁寧につなげるのが
当センターのカウンセラーの仕事です。
クライアントさんが緊張したり不安で
上手に説明できない時に
補って話したり、
弁護士の説明が難しいときに
代わりに質問したり説明したり補ったり、
時にクライアントさんの心が
傷ついてしまいそうな事実が
話として出てきた時に
ケアしたり、
言葉だけでなく、
その場でクライアントさんが
できるだけ安心できるように
心掛けます。
それは通訳のようだなと思います。
カウンセラーの仕事は
時に通訳のようでもあるのです。
夫婦や親子や上司と部下との
言葉の行き違いを通訳したり
弁護士や医師とクライアントさんとの
言葉を間で通訳したり。
直訳するわけではなく、
伝わるように意訳して伝えるのです。
なんとなく
イメージしていただけたでしょうか。
弁護士に相談することに
不安のある方は
ぜひ当センターにご相談ください。
より良い道へ進めるよう
お手伝いできればと思っております。
*弁護士への無料相談カウンセリングに興味のある方はこちら
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子