ロマンを持つということ
ここ横浜心理ケアセンターを開設して
19年目になろうとしています。
あれからずっと
クライアントさんの相談や悩みを
聴かせていただいて
解決の方法を考えて、伝えてきました。
そうやって今まで
カウンセラーとして
生きてきました。
そして、あれから何万人という人と
出会ってきました。
この人以上の絶望という環境はないだろうと
心を痛めた時もありました。
何ということばをかければいいのかわからなくて
家に帰る途中で泣いたこともありました。
闇の中でさえも
光のある場所を探し続けていた
あの子の肩にふれたあの時、
はじめてヒールをはいて
はじめてきちんと私の顔を見た
帰りの玄関先の
白く透き通った美しすぎる顔を
見た時、
恋する人に「ごめんなさい」と
伝えるために電話をかけた
あの子の心の声、
お母さんとけんか別れをして
振り返らず
電車にのったあの子の涙、
親の愛を知らない子どもたちの心の叫びは
いつか親は知る時が
来るのだろうかと思った時、
傷だらけの傷あとは
まるで芸術のように刻まれて、
その人は今もその傷跡と一緒にいるのかと
思いだした時、
夫婦の修復は
実はカモフラージュだったことを知った
彼女の悲しみと怒り
そして裏切り続けた彼の心の中には
一体何があったのか
わからなくなった時、
夫からの性の虐待を受け続け
ボロボロだった彼女が
夫に笑顔で戻っていったわけが
わからないままになっていることを
思いだした時、
「愛しているよ」と言い続けながら
他の人に子どもを産ませていた彼を
許す事からはじめた日々のことを
思いだした時、
何年もの不倫の罪悪感を心に秘めて
他の人と結婚した後の
彼女の優しい
そしておごそかな表情を見た時、
3.11の地震の日
世の中がパニックに陥っていた日
それでもここに来てくださった
数々の人たちの顔を
思いだす時、
夫婦が新しい形の夫婦として
やり直す決断の日、
天から天使がおりてきた気がしたあの時・・・
おびただしいドラマが
私の歴史の中に刻まれています。
この刻まれているたくさんの想いを、
たくさんの人たちの生きざまを、
初めてて、そして最後になるかもしれませんが、
1冊の本の中に精一杯の感謝を詰め込んで
みなさんに私なりのことばで
伝えたいと思っています。
11月22日“いい夫婦の日”に
第1発行日として出版が確定致しました。
「ゆがんだ愛
それから・・・」
私もまだまだ
カウンセラーとしての“それから”は
続いています。
苦しんだり、切なくなったり、
あきらめそうになったり、
泣いたり、許したり、
怒ったり、忘れようとしたり、
やさしくなったり、
おだやかであったり、
闘いだったり、孤独であったり・・・
“それから”はまた、始まります。
この本を手にとって
少しでも多くの人が
カウンセリングについて
カウンセリングの現場について
知っていただけて、
少しでも、心について
偏見のない社会になっていくことを
心から願っております。
なお、この本の購入に関しましては、
Amazonでご予約・ご購入という形を
とらせていただきます。
ご予約またはご購入につきまして、
ご不明な点がありましたら、
横浜心理ケアセンターまでお問い合わせください。
よろしくお願い致します。
横浜心理ケアセンター
HP:http://shinri-care.com/
メール:atsuko@shinri-care.com
「ゆがんだ愛 それから・・・」
ギャラクシーブックスより発行