心の疲れ(スタッフ)
かじかむ手をコートの袖に隠し、
自然と早足になる2月。
気づけば、
洋菓子店は赤やピンクのハートで飾られ、
今年もバレンタインの季節がやってきました。
以前は女性が男性に想いを伝える日でしたが、
最近では、
「自分へのごほうびチョコ」なんてものまで登場し、
性別も、相手との関係も気にしない、
ただのチョコレートのお祭りになったように感じます。
甘いものが大の苦手という方には
共感して頂けないかもしれませんが、
私は常々、
甘い香りは、人を笑顔にすると思っています。
やるべきことに追われ、
顔つきが険しくなってしまう仕事中でも、
ふわっと甘い香りが漂うと、思わず、
「なんかいい匂い!」と笑顔になってしまう。
あの力には、
どんなにひとのこころについて学んでも、
勝てる気がしないのです。
そして、特にこの時期、
肩の力を抜かせてくれるもう一つのものは、
温かいもの。
どうにもつらい気持ちになった時、
温かいものは固くなったこころをほぐしてくれます。
一見大したことではないようですが、
その効果はなかなかのもので、
それを実感してからというもの、
落ち込んでいる時は、
たとえ食べたり飲んだりする気分でなくても、
温かいものだけは摂るよう、心がけています。
甘いものと温かいもの。
どちらにも共通するのは、
生命維持に必要なものであること。
すなわち、安心につながっていること。
焦って、周りが見えなくなってきた時、
気持ちを落ち着かせ、
冷静に現状分析する余裕を取り戻させてくれる。
甘いものと温かいものには、
そんな力があるのではないかと思います。
ここ、横浜心理ケアセンターも、
訪れるみなさまにとって、
そんな安心できる場所になるよう、願っています。
文:スタッフ T.S.
代表:椎名あつ子