目立ちにくいけれど大切な目地

秋分の日を中心に、前後3日間を含めた7日間を「秋のお彼岸」と呼びます。2025年は、9月20日(土)が「彼岸入り」、9月23日(火・祝)が「秋分の日(中日)」、そして9月26日(金)が「彼岸明け」です。
お彼岸は日本独特の風習で、なんと平安時代から続いているといわれています。仏教の教えでは、私たちが生きるこの世を「此岸(しがん)」、そしてご先祖様のいる悟りの世界を「彼岸(ひがん)」と呼びます。
■ お彼岸とおはぎ
お彼岸にはお墓参りをしたり、仏壇に手を合わせたりするのが一般的ですが、おはぎを食べる風習もあります。そのようになった由来には諸説ありますが、主な理由の一つは、小豆の赤い色が邪気を払うと信じられていたことです。また、かつて砂糖はとても貴重なものであり、おはぎは庶民にとって特別な、いわば「ごちそう」でした。小豆は縄文時代から食べられていたとも言われる、日本人にとって馴染み深い食材。そんな小豆を使ったおはぎを供えることには、ご先祖様への感謝と、健康を願う意味が込められているのです。
■ 「おはぎ」の名前の由来
「おはぎ」という名前は、秋の草花である≪萩(はぎ)≫からきています。萩の花が小豆の粒に似ていることから、「御萩餅(おはぎもち)」と呼ばれるようになり、やがて「おはぎ」とひらがなで呼ばれるようになりました。ちなみに、春のお彼岸には「ぼたもち」を供える風習がありますが、こちらは春の花「牡丹(ぼたん)」に由来しています。
このように、お彼岸はご先祖様と心をつなぐ大切な期間です。
お墓参りや仏壇への手合わせとあわせて、「おはぎ」を味わいながら、ご先祖様への感謝の気持ちを改めて感じてみてはいかがでしょうか。
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