3つのショックで
日本では、古来、新年に歳神様を迎える準備として、
大晦日に最高のごちそうを用意し、
その料理のうち、魚を使ったものを「年取り魚」と呼ぶ風習があり、
特に「めでたい」に通じるタイが好まれますが、ブリ、サケも人気で、
東日本ではサケ、西日本ではブリが「年取り魚」の定番として定着しています。
サケとブリを分ける東西の境界線は、
なぜか糸魚川と静岡を結ぶフォッサマグナに近いというのが通説で、
実際、フォッサマグナが走る信州松本エリアで習慣が分かれているそうです。
今ではこの慣習も少しずつ薄くなってしまい、
大晦日に食べるサカナ全般を
年取り魚とひとくくりにしていますが、本来はとても神聖なものなのです。