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2021年の春から夏にかけて全国的にRSウイルス感染症の大きな流行がありました。
RSウイルス感染症は、乳幼児に多く見られる急性呼吸器感染症です。
神奈川県では、2021年は流行が大きかったと考えられています。
●RSウイルス感染症とは
RSウイルス(respiratory syncytial virus)を原因とする急性呼吸器感染症。
①感染経路
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症と同様に「飛沫感染」や「接触感染」。
②症状
潜伏期間は2~8日で、発熱、鼻汁等の症状が数日続く。
多くの場合は軽症だが、細気管支炎や肺炎など重症化する場合もある。
特に、生後6か月未満の乳児や心肺に基礎疾患を有する小児などでは、
呼吸困難になるなど入院が必要になる場合もある。
RSウイルス感染症に罹っても抗体は長く保有できないため、何度も感染を繰り返すが、
徐々に症状は軽くなり、2歳以上で再感染した場合は、軽い咳や鼻汁程度の症状で済むことが多く、
年長の子供や周りの大人達が気づかぬうちに乳児に感染させてしまうこともある。
また、免疫不全の方や高齢者も肺炎など重症化する場合があるので、注意が必要。
③予防
RSウイルス感染症に対する定期接種のワクチンはまだない。
感染を予防するには、マスクをする、手洗いや手指消毒をこまめに行うなど、
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症と同じ感染症対策が有効。
また、多くの人が触る場所や物などを定期的に消毒することも有効。
乳幼児や高齢者の場合は、本人が感染症対策を実行することが難しい場合が多いので、
家族や介護する人など、周囲の人が感染症対策を行い、ウイルスに接触する機会をできるだけ減らすことが重要。
※詳しくはこちら → 神奈川県衛生研究所 RSウイルス感染症を知っていますか?