ダズンローズデー
昔からよくある点検商法は、最近では手口が多様化しています。
特に増えているのが、
「住宅の損害保険を利用して無料で修理できますよ」という誘い文句で、
屋根の修理や耐震工事、外壁塗装をすすめてくるケースです。
国民生活センターの発表 によると、
保険金を利用するタイプの点検商法の相談は、
10年前と比べて30倍以上の件数となっているそうです。
特に地震や台風の被害があった地域では、注意が必要です。
【実際にあったトラブル例】
・点検業者が保険会社への保険金請求を代行することで、高額な手数料を請求してくる
・相場よりもはるかに高額な工事代金をとられる
・保険金が払われたのに、なかなか修理が始まらない
・保険金がおりず工事しないことになったのに、高額な解約料を請求される
また、屋根や床下など消費者が容易に確認できない部分は、
本当に不具合があるのか消費者の側で判断することは難しく、
特に高齢の方については、
言われるがまま点検に続いて工事の契約をしてしまうことが多いようです。
もっとも確実な対処法は、家に訪ねて来ても、居留守を使って相手と話さないことですが、
もし契約してしまっても、
・お金を払う前なら、クーリング・オフや契約の取り消し制度を利用して契約解除できることがある
・お金を払ってしまった場合は弁護士に依頼して返金請求するか、訪問販売消費者救済基金制度を利用する
という対処方法もあります。
点検業者の被害にあったら、下記の窓口に相談してください。
①消費者ホットライン
消費者ホットライン(188)は、全国にある消費生活センター・国民生活センターの窓口につながる電話番号です。これらの機関では、点検業者への対処法のアドバイスをしてくれるだけでなく、悪質な業者に対しては被害者のかわりに返金の交渉をおこなってくれることもあります。
電話番号:188
受付時間:平日9:00~17:00、土日・祝日10:00~16:00(地域によって異なります)
②日本訪問販売協会
訪問販売をおこなっている業者が加盟している公益社団法人です。消費者からの訪問販売に関する相談を受けつけて、トラブル解決のためのアドバイスをしたり、ADR(裁判外紛争解決手続)での解決を図ったりしています。
電話番号(訪問販売ホットライン):0120-513-506
受付時間:平日10:00~12:00/13:00~16:30
③法テラス
点検商法だけでなく法的トラブル全般に関する相談を受けつけて、情報提供や適切な相談窓口の案内をおこなっている公的機関です。収入や資産のすくない人に対しては、無料法律相談や弁護士費用の立て替えサービスもおこなっています。
電話相談のほか、法テラスのウェブサイトではメールでの相談も受けつけています。
電話番号(法テラス・サポートダイヤル):0570-078374
受付時間:平日9:00~21:00、土曜日9:00~17:00(祝日・年末年始を除く)
※詳しくはこちら → 点検商法