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中村和宏

こだわりの塗装で相模原に安心を届ける塗装の専門家

中村和宏(なかむらかずひろ) / 塗装職人

株式会社リプラス

コラム

外壁材と塗料の相性

2021年3月15日

テーマ:つぶやき

コラムカテゴリ:住宅・建物



外壁の塗装を考えるとき、
次の塗替えまでの期間を出来るだけ長くなるように
耐用年数を重視される方が多いのですが、
外壁材と塗料の相性というのも外壁塗装には重要な事なのです。
高性能といわれている塗料も、
その効果をじゅうぶんに発揮するには、
外壁の素材との相性が良くなければいけません。
色んな角度からみて、ご自身の家にあった塗料を選びましょう。

●モルタル素材
 セメントに石灰や水を混ぜて作った素材
 ・メリット
  独特の質感と高い強度と耐火性、素材同士のつなぎ目がない
 ・デメリット
  防水性が低く、亀裂やひび割れが起きやすい
 ・適した塗料 → 弾性塗料
  クラック(ひび割れ・亀裂)が増えるとそれだけ雨水が浸入する可能性が高くなるので、
  その予防や修復が可能な弾性塗が適しています。
  また、水が染み込みやすい素材なので、純度の高いアクリルを使用した塗料もおススメです。

●窯業系サイディング素材
 セメント質や繊維質などの原料を使って板状にした素材 
 ・メリット
  加工が容易で防火、防音、耐久性に優れている
 ・デメリット
  素材と素材のつなぎ目の劣化が年を経るごとに目立ってくる
 ・適した塗料 → 透湿性の高い塗料
  雨水は通さずに湿気のみを通貨させる性質を持った透湿性の高い塗料がおススメです。

●木質系素材
 檜やヒバなどの天然木や合板を外壁に用いたものを木質系と呼ぶ
 ・メリット
  自然の暖かみが感じられ、温度や湿度の調整力が優れている
 ・デメリット
  木材が常に膨張と収縮を繰り返すので塗った塗料が剥がれやすい
 ・適した塗料 → 柔軟性のあるウレタン塗料
  ※木材の塗装には、浸透タイプと造膜タイプのどちらの塗料を使用するかという問題もある

●金属系サイディング素材
 ステンレス、アルミ、ガルバリウムなどの金属を加工し外壁材にしたもの
 ・メリット
  耐震性能、断熱性能、耐候性能、遮音性能、耐凍害性能などの優れた性能があり、メンテナンス周期が長い
 ・デメリット
  傷がつきやすく、サビが発生しやすい素材
 ・適した塗料 → 下塗りが重要
  加工を施された金属系サイディングは塗料が付着しないことも多いので、
  密着に優れている適切なプライマーやシーラーを使用することが重要です。

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