呼び名が変わるズワイガニ
どんど焼きは、全国的には
左義長(さぎちょう)と呼ばれる小正月に行われる火祭りの行事のことで、
門松や注連飾りによって出迎えた歳神を、
それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があると言われています。
1月14~16日を中心に
全国各地、集落単位で火祭り行事が行われ、
神火による浄化の力で集落の人々の1年間の災いを払い、
この1年の豊作や商売繁盛、家内安全、無病息災、子孫繁栄を祈願しています。
また、どんど焼きでは食べ物の楽しみもあり、
神火の炎が収まったところで、
繭玉だんご、餅、みかん、漁村ではスルメ、コンブ、
九州ではサツマイモなどを
木の枝や竹竿に巻き付けた針金の先に刺して、
真っ赤になった熾(お)き火で焼いて食べると
「風邪をひかない、この一年を健康で過ごせる」
という風習も全国各地でほぼ共通して行われています。
地域によっては、関西、中国で「とんど焼き」、
京都・滋賀・岐阜、愛知、北陸周辺で「左義長」、
東北では「どんと焼き」、
長野・山梨・群馬・埼玉・神奈川では「道祖神祭」、
九州では「鬼火焚き」、「ほんけんぎょう」などと呼ばれています。
たくさんのご近所さんが集まって何かするという機会が減ってきている今、
どんど焼きのような行事は貴重なコミュニケーションの場ともいえるようになってきました。