閏日
現在の日本で使われている「太陽暦」の1年は、
地球が太陽のまわりを1周するのにかかる日数の365日とされていますが、
実は1年につき6時間ほど足りず、そのため4年経つと、
6時間×4=24時間=約1日分の時間が、
地球が4年前にいたもとの位置に戻るために必要になります。
そこで、紀元前1世紀に太陽暦を使い始めたローマでは、
「西暦の年号が4でわりきれる年」をうるう年と定め、
4年に一度、1年の日数を1日増やして調整するようにしたというわけです。
けれど、本当のズレは6時間ではなく5時間49分なので、
閏年を設定したことで、実は1年につき約11分の増やしすぎになるので、
この調整は完璧なものではないのです。
そのためさらなる微調整が必要になり、
16世紀に例外として「西暦の年号が100でわりきれる&400ではわりきれない年」は、
うるう年にはならないというルールができました。
本来、400年が経つと、11分×400=4400分≒73時間、
つまり約3日分の時間が増えてしまうので、
閏年を3回減らすことで、約3日分の時間を減らすことにしたのです。
なかなか複雑なシステムなのです。