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破風(はふ)は、建物の顔といわれることもあり、
お城や神社・仏閣などは、
煌びやかな装飾を施したものもあるように
ここに拘りを持つ方もいらっしゃいます。
この部分は、見た目を良くするためだけに
取り付けられているのではなく、
下記の様な機能的な役割も持っています。
【破風の役割】
1.雨・風を防ぐ
破風の最大の役割は、雨や風を防ぐこと。
建物の屋根は上からの雨や風に対して強い構造ではありますが、
横や下からの雨風に対して弱いという特徴があるので、
破風で、屋根裏に侵入する雨風を妨ぐ。
2.雨どいの基礎
切妻屋根の長手方向に取り付けられる鼻隠しは、
破風板(はふいた)と同様の役割を担いながら、
雨樋の基礎という実用的な役割も担っている。
雨樋は、雨水を雨どいに集めて流すことで、
雨水が壁に直接流れることを防ぐ重要な設備で、
外壁塗装の劣化を防ぎ、住まいの耐久性を高める役割がある。
3.防火
破風板や鼻隠しには、雨や風から家を守るだけでなく、
火災からも守る大切な役割もある。
住宅火災は下から上へ向かって延焼するのが通常で、
窓から上がった火が軒に達するのは、
想像するよりはるかにはやいので、
破風板がある事によって、
屋根裏への火のまわりを遅らせることが出来る。
なので、破風板には耐火性のある部材を使用することが多い。