台風の備え
お盆の最後となる日に、
先祖の霊をもとの世界へと送ります。
今度は送り火と呼ばれる火をたき、
帰り道を照らすことで、
迷うことなく帰ることができます。
これを送り盆といいます。
13日に迎え盆を行った地域では、
15日や16日に送り盆があります。
送り盆に行う一般的なご先祖様の霊の
お送り方法は、送り火です。
15日の夕方か16日の早朝に、
迎え火と同じ方法、同じ場所で送り火を焚きます。
ご先祖様の霊をお送りするのに、
地域によってイベントが開催されています。
●京都 「京都五山送り火」
8月16日 午後8時頃から
お盆の精霊を送る伝統行事です。
東山に大の字が浮かび上がり、続いて、松ケ崎に妙・法、
西賀茂に船形、大北山に左大文字、そして、嵯峨に鳥居形が点ります。
これら5つの送り火はすべて京都市登録無形民俗文化財です。
●奈良 「大文字送り火」
8月15日 午後8時頃から
戦没者慰霊の儀式として位置付けられている
高円山の大文字送り火は、
点火される「大」の字は高円山の1か所のみ。
「大」の字の大きさは、
大の字の1画目(横線)の長さは109メートル、
2画目が164メートルと日本最大級。
また、点火される火床の数は、仏教の伝承にちなみ、
「人間の煩悩」の数とされる「108個」設置されている。