原因・結果の因果律(大人の世界)
皆さん、こんにちは。
「オンライン学種塾 啓理学舎」代表の篠田です。
今回は、「『学力等が伸びるお子様』にするには・・・褒め育て」についてお話しさせていただきます。
ご家庭での誉め育て
塾だけで、子どもの学力(成績)を少しだけ上げることは可能ですが、大幅に上げることはできません。
ご家庭の協力が不可欠です。
お子様を学力を高めるには、ご家庭と塾の両者の協力が絶対的に必要です。
学力を高めることをおにぎりを握ることにたとえるなら、右手が「ご家庭」で、左手が「塾」になります。
両者の力のバランスがうまくとれないとうまくおにぎりが握れないのと同じように、両者のバランスが悪いと、お子様の学力を上げることはできません。
しかし、ご家庭で勉強を教えてほしいということではありません。
ご家庭では「誉め育て」を実践していただきたいのです。
お子様の良い所を誉めてあげてほしいのです。
また、『原因・結果の因果律【子どもの世界】』でもお話をしましたが、外部環境(学校等)は内部環境(ご家庭)の影響を受けます。
ご家庭で親御さんがお子様をしっかりと認めていると学校でも同じように周りから認められることになるのです。
それでは、具体的な誉め方について記します。
水平方向ではなく、垂直方向で!
ご家庭でお子様を誉める時の注意点ですが、「水平方向ではなく、垂直方向で」で誉めてください。
「水平方向で誉める」とは、他人と比べて誉めるということです。
例えば、ご兄弟や友人と比べて誉めることです。
このような誉め方をすると、ご兄弟や友人と競争し勝つことが求められることになります。
お互いライバルとして切磋琢磨できればいいのですが、いずれ足の引っ張り合いがおき、人間関係がおかしくなってしまいます。
また、ご兄弟や友人に負けることになると、深い傷を負うことなります。
ですから、親御さんには「垂直方向で誉める」ことを実践していただきたいのです。
「垂直方向で誉める」とは、お子様本人の過去と比べて誉めることです。
1年前、1ヶ月前、昨日と比べて、少しでも良くなったことを誉めてあげてください。
例えば、
「朝決まった時間に起きることができるようになったね。」
「お手伝いを自分から進んでやってくれるようになったね。」
「算数の計算練習を毎日できているね」
等です。
テスト結果に対する誉め方
学校や塾でのテスト結果が返却された場合、ご家庭ではどのように対応されていますでしょうか?
結果が良かった場合でもよくなかった場合でも、誉め方にはポイントがあります。
それをご説明いたします。
テスト結果が良かった場合
テスト結果が良かった場合、お子さんも親御さんも単純に嬉しいと思いますが、以下のように誉めていませんか?
「あなたは頭がいいね!」
「あなたは天才!」
このようにお子様の「能力」について誉めると、お子様は「結果」を追い求めることが多くなります。
人間誰しも努力してもなかなか結果が出ないこともあります。
そうなると、お子様は追い詰められることになります。
ではどのように誉めればいいのでしょうか?
それは、
「あなたはよくがんばったね!」
「あなたのがんばりはすごいと思っていたよ!」
等です。
つまり、お子様の「能力」ではなく「努力」について誉めていただきたいのです。
このような誉め方をすれば、お子様は自分の「努力」に対して自信がつきます。
そして、結果が出ない時も努力を続けられるになるでしょう。
テスト結果が良くなかった場合
反対に、テスト結果が思わしくなかった場合はどのように対応したらいいのでしょうか?
お子様が自分なりに努力しているとしたら、まずはそのことをしっかり誉めてあげてください。
例えば、
「結果は出なかったけれど、このまま努力すれば、あなたなら結果が出るよ!」
等です。
あまり努力していないとしたら、結果に対して、「能力」がなかったのではなく、「努力」が足りなかったことが原因だということを伝えます。
そして、あなたなら「努力」すれば必ず良くなることを言ってあげてください。
欠点だらけのお子様はいない!
親御さんから見るとお子様の欠点はよく見えるものです。
そして、気になります。
しかしながら、欠点がないお子様がいないと同様に、長所がないお子様もいません。
何も同級生のお子さんと比べて、または成績で誉めるのではなく、お父様、お母様が少しでも感じたお子様の良いところを声に出して伝えてください。
でも、それでもなかなかお子様の良いところが見つからない場合は、次の「リフレーミング」を試してください。
誉め育ての子育て 「リフレーミング」
「誉め育て」の子育てを実施するために、以下を推奨しています。
それは、「リフレーミング」と「長所ノート」です。
ここでは、「リフレーミング」についてお話をさせていただきます。
どの親御さんもお子様の短所にはよく目につきます。
そのような場合に「リフレーミング」をお薦めしています。
「リフレーミング」(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指す。(Wikipediaより)
例えば、試験時間の残りが10分だったとします。
A君は「10分しかない。」と思う。
B君は「10分もある。」と思う。
A君またはB君のどちらが、残り10分を有効に使えるかはわかっていただけると思います。
また、お子様が「内向的」な性格だったとします。
一般的に、この性格は、「友達が少なく、外に積極的に出ていかない。」という短所になります。
しかし、この性格を「自分でじっくりと考えることができる。」と言いかえると長所の意味になります。
このように、お子様の短所を常に言いかえるようにすれば、お子様は長所が目立ち、短所は目立たなくなり、のびのびと生活できるようになります。
リフレーミング具体例
誉め育ての子育て 「長所ノート」
下記の「長所ノートの作成方法」と前項の「リフレーミング」を参考に、「長所ノート」を作成してみてください。
きっと、お子様はイキイキとしてくるでしょう!
また、「継続は力なり」ということわざがありますが、この「長所ノート」は継続してお使いください!
上から「長所ノートの作成方法」「長所ノート」「長所ノート具体例」
お子様それぞれにツボがある
最後になりますが、お子様の良いところを誉めても、それがお子様に刺さる場合と、刺さらない場合があります。
また、誉められてうれしいことと、あまりうれしくないことがあります。
できましたら、お子様が喜ぶことを言ってあげること方が良いと考えています。
では、お子様に刺さる誉める内容はどうして見つければいいのでしょうか?
それは、お子様をしっかりと観察してください。
1つ誉めると必ず顔や態度に反応が出てきます。
誉められたいことであると、反応がすごくよくなります。
これがお子様に刺さる内容だと思います。
ですから、誉めて、観察です!
「啓理学舎の特長 〜誉め育ての子育て〜」にもどる