過去のセミナー実績
今年1月多額の企業年金の資金が消失していることが発覚した投資顧問会社であるが、
法律的な問題は現在当局によって調査が行われているので、詳細は触れないでおきたいが、
間違えて戴きたくないのは、現在の運用会社すべてがこのような状況になっているわけ
ではないということである。
この会社はリーマンショックなどがあったにせよ多額の損失を出し、それを企業側へ
報告せずに利回りがいいなどと言って、さらなる資金の拠出を迫っていたところに問題がある。
通常、一般の投資家は銀行や証券会社を通じて投資信託などを購入し、それらの資金は
信託銀行へ移され、運用会社の指示のもと運用されている。機関投資家と呼ばれる
運用会社は銀行や証券会社を通じて運用状況が報告され、その状況を判断するのは最終的
には投資家本人が自己責任として判断するのだが、この運用状況に偽りがあったりしたら
判断を誤ってしまうわけだから、許されることではない。AIJは今この疑いが
掛かっている。それは元本そのものが多額にわたり消失しているからだ。
価格変動リスクがある金融商品はあくまで自己責任で運用しなければならないので、
その把握すべき情報を見ていなかった疑いは企業側にもあり、それも問題なのでは
ないだろうか。
又、手数料も客から集めた資金に比例して増える仕組みに問題があるような報道も
一部でされているが、それも金融商品を知らない方の発言としか思えない。なぜなら
通常の投資信託全体がそうなっている。
勿論、AIJに問題があるのは疑いの余地があるが、金融の世界に於ける資産運用の
仕組みを知らない方が報道し、もっと知らない方々に悪者にされるのはもっと残念である。
先日も参院予算委員会で自見金融担当大臣が、金融の世界のことや投資信託のこと
などを知らずに答弁をして混乱したのと同じく、今の日本人がそれらを知らなすぎるのも
問題である。
私は、AIJの問題をきっかけとして、もっと金融のしくみを皆さんに分かりやすく
理解して頂けるように活動しなければとならないと感じた。
http://mbp-japan.com/kanagawa/money-clinic/
--------------------------------
生活設計・家計相談・保険・年金などマネーの相談はワタナベマネークリニックへ
お気軽にご相談ください。
Tel:046-276-9328
Mail:h.watanabe@money-clinic.jp
--------------------------------