大型補助金に落ちる会社の特徴・受かる会社の特徴
こんにちは、中小企業診断士鈴木崇史です。
ものづくり補助金・事業再構築補助金の採択率は97%です!
本稿は緊急解説ということでこれまでのものづくり補助金にある程度詳しい方向けの速報版です。
最大1億円が受給可能の省力化(オーダーメイド)枠が発表されました。
ポイントのみ記載します
①設備投資の目的:人手不足の解消
②設備投資の内容:デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)の導入等により、革新的な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等を支援します。
※ デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)とは、ICTやIoT、AI、ロボット、センサー等を活用し、単一もしくは複数の生産工程を自動化するために、外部のシステムインテグレータ(SIer)との連携などを通じて、事業者の個々の業務に応じて専用で設計された機械装置やシステム(ロボットシステム等)のことをいいます。デジタル技術等を活用せず、単に機械装置等を導入する事業については、本事業の対象とはなりません。 機械やシステムの単なる購入でなく、特注品であったり、カスタマイズが行われることが条件ということです。
③発注から納入までが非常にタイト ・3/1申請締め切り ・実績報告12/10厳守 との発表です。
さらに詳しくシミュレーションを行うと
→5月中旬採択発表 →交付決定は6月下旬~7月
つまり、実質の機械・システムの開発期間はMAX5か月弱となります。 綿密なスケジュール管理が必要となりますね。
④賃上げ要件、大幅賃上げ枠に加え
賃上げ加点未達の場合ペナルティー実施(前回までは努力目標)
ここもしっかり検討する必要がありますね。 自社の支払い能力をしっかりシミュレーションする必要があります。
私見ですが、付加価値の増加額以上の賃上げを求められることは考えられないので過度に慎重になる必要はないかと思います。
⑤口頭審査の導入 一定額以上の採択者が対象とありますが一定額はどのくらいかはわかりません。 基本的にはオンラインでの口頭審査(おそらくは面接のようなもの)を受けるものと思った方がいいかと思います。
当社ではこれまでも
文章が上手いコンサルが書くと受かる?
プロに任せれば安心?
「全部プロに丸投げ」というコンサル会社の広告に対し
真っ赤な嘘!
落ちる計画の典型がプロに丸投げ
と真っ向から否定していましたが これまで以上に甘い認識での挑戦は不採択になると考えます。
以上の通り、これまでの公募の内容と大きく変更があります。
内容を理解の上で 事業者の皆様は積極的な挑戦を
支援機関の皆様はプロとしての助言と伴走を行っていきましょう。
掲載元当社HPhttps://taishikeiei.jp/yokohama/20231227214205/
(一部加筆修正)