補聴器がピーピー鳴ってしまう?・・調整より前に確認すべきこと
「もう買い替えないとダメですと言われてしまって・・・」、という相談を定期的に頂きます。
補聴器は精密機械ですので、故障することはあります。
以前より出力が落ちた、異音がする、極端に電池寿命が短くなったなど・・・
さてそこで購入店に持っていったら、先ほどのような宣告をされたとしたら・・?
補聴器は決して安くないですから、買い替えると言ってもそう簡単には決断できませんね。
果たして本当に買い替えないといけないのか?
他の販売店からクレームを受けそうですが、基本的には修理可能な場合が多いです。
補聴器の耐用年数は、およそ5年くらいが平均値。
このくらいの年数を経ると、出力低下が起きたりと、どこかしら不具合がでることはあります。
修理して使い続けることはできますが5年くらいだと、そろそろ買い替えても良いかなと思う頃合い。
不具合箇所を修理したら、数か月後に別の部品が故障した・・などという事もあり得るので、
この程度使っていたら私も買い替えを選択肢の一つとして提案するでしょう。
また、メーカー側でも販売終了した機種は数年後にはパーツの在庫もなくなります。
そうすると"保守満了"といって、修理の受付が不可能となるケースもあります。
では、5年までいかない年数の場合は?
だいたいのケースでは修理可能です。
最近、購入後まだ2~3年なのに「もう買い替えるしかない」と言われてしまったとの相談を受けることが多いです。
販売店の中には、販売員がノルマを課されていて、とにかく売ることに必死なところが少なからず存在するようです。
購入後5年未満での、「もう買い替えないとダメ宣告」は疑ってかかった方が良いでしょう。
誠実な店であれば、修理可能であればその説明は必ずしますし、修理するより買い替えた方が良い場合は
丁寧にその根拠も説明してくれるはずなので、確認してみましょう。