マイベストプロ神奈川
一寸木国博

「聞こえ」の悩み改善をお手伝いする認定補聴器技能者

一寸木国博(いちずきくにひろ) / 補聴器技能者

補聴器プラザ小田原

コラム

ご高齢の方が補聴器を買い替えるときに気をつけたいこと

2020年9月29日 公開 / 2021年1月27日更新

テーマ:補聴器の選び方

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: 補聴器選び方難聴症状難聴治療

opn

LS

94歳の方からご相談を頂きました。
もう補聴器は10年以上使っている方です。

長年にわたって耳穴式のオーダーメイド補聴器を使ってこられた方。
使用していた補聴器が年数が経ってきたので買い替えた方が良いと言われ、
1年前に新しい補聴器を購入したそうです。

しかし、その新しい補聴器を全く使わず、今も古い補聴器を使い続けています。

その理由は・・・

新しい補聴器が使いこなせないうえに、
聞こえが古い補聴器より悪いとのこと・・・

確認してみると様々な問題点が浮き彫りになってきました。

そもそも出力不足


最大の問題は、購入した補聴器がそもそも出力不足だったこと。

この方は障がい手帳も持ってらっしゃる高度~重度難聴レベルにも関わらず、
中等度難聴向けの機種を買わされていました。

使い慣れない耳かけ型


次に、長年にわたって耳穴型補聴器を使用して慣れていたところに、
耳かけ型補聴器に買い替えたため、うまく装着できずにイヤになってしまった点。

年齢も考えると、新しいことを1から覚えるのは大変かと思いますので、
使い慣れた耳穴型で買い替えたほうがよかったと思われます。

それでも聞こえが改善するのであれば頑張って使ったのでしょうが、
パワー不足なうえに使い勝手が変わってしまったのでは、イヤになってしまうのも理解できます。

手帳があるのに助成金の説明なし


最後に、障がい手帳を持ってらっしゃるのに助成金の説明がなかったということ。

申請には時間と手間がかかるので、中には面倒だから全額自費で良いとおっしゃる方もいますが、
それは説明を受けた上で、ご自身やご家族が判断するべきこと。

以上、かなり問題ありな販売店で買ってしまったために、20数万円を無駄にしてしまった案件。
非常に残念です。

ご高齢の方の場合、まず使いこなせるかどうかは機種選定の大事な判断ポイントです。

そして当然、聴力レベルに見合った機種かどうか、

最後に助成金の申請基準に該当するかどうか、

これらの点に充分気をつけて頂きたいと思います。

補聴器は大変高価な機器であるにも関わらず、大変レベルの低い販売店が散見されますので、
ご家族にご高齢で、補聴器を検討される方がいるときは是非いっしょにお店まで足を運んで頂き、
しっかり見極めて判断なさってください。

この記事を書いたプロ

一寸木国博

「聞こえ」の悩み改善をお手伝いする認定補聴器技能者

一寸木国博(補聴器プラザ小田原)

Share

関連するコラム

一寸木国博プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
0465-42-9570

 

測定中等で応答できないことがあります。
営業時間内の電話については番号通知されていれば、必ずかけなおします。

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

一寸木国博

補聴器プラザ小田原

担当一寸木国博(いちずきくにひろ)

地図・アクセス

一寸木国博のソーシャルメディア

rss
補聴器プラザ小田原 アメーバブログ
2024-04-19
facebook
Facebook

一寸木国博プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ神奈川
  3. 神奈川のくらし
  4. 神奈川のショッピング・買い物
  5. 一寸木国博
  6. コラム一覧
  7. ご高齢の方が補聴器を買い替えるときに気をつけたいこと

© My Best Pro