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コラム
軽度難聴でも補聴器を使うべきか?
2019年3月25日 公開 / 2021年1月27日更新
70代以上の方の場合、軽度難聴程度だと自身が聞こえづらくなっている事に気付かないでいる方が多いです。
例えばこのぐらいの聴力の方。
現役を引退して、特に自治会などの仕事もなく過ごしている方などの場合、ご自身では聞こえづらさを意識しないケースが多く見られます。
もしかしたら家族には「TVの音が大きい!」などど言われている可能性は大いにありますが・・・
しかし若い世代の方の場合、この程度の聴力低下でも恐らく敏感に感じ取っているはずです。
学生や社会人であれば、周囲とのコミュニケーションも活発ですし、飲食店など騒音下での会話の場面も非常に多くなります。
そうすると、軽度難聴であっても補正を検討しなければ、だいぶ生活に苦労することが想像できるでしょう。
本来、年配の方であっても実は周囲が配慮してくれているだけであって、聞こえづらくはなっているはずなのです。
中年期以降、軽度の難聴であってもそれを放置してしまうことは、後の生活の質を大きく低下させてしまうかもしれません。
軽度の難聴でも放っておくのは良くない!
まだ何とか生活できているから、もっと悪くなってから考えるよ・・・・
こうおっしゃる方が非常に多いのですが、本当にそれで良いでしょうか?
かなり高齢になってから、
もしくはかなり高度難聴になってから初めて補聴器を使おうと決断した場合、
上手く使いこなすのに、かなり苦労してしまうことが予想できます。
新しいことに順応することが難しくなってくる。
今まで長年静かな世界で生活してきたのに、急に世間がやかましくなったと感じる。
このような理由が考えられます。
ずっと暗闇にいて、急に太陽のもとへ出たら目が眩むことを思い浮かべて下さい。
何となく分かって頂けるでしょうか?
補聴器をつけ始めの方が、「周囲の音がうるさい」とおっしゃるのはこのためです。
これが、ある程度軽い難聴から補正を始めていれば、順応するのも当然早くなります。
ある程度軽度から始めた方が、後年での聞こえがよい傾向
ある程度軽い難聴のうちから、比較的若いうちから補聴器を使い始めた方の方が、
難聴が進行してから使い始めた方より、同レベルの聴力で比較しても聞き取り能力が良い傾向があります。
脳に音の刺激をある程度与えていた方が、言葉の聞き取り能力は維持できるのではないでしょうか。
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