片耳難聴・・と言うよりは左右差の大きい難聴向け耳穴型補聴器
スマート補聴器という言葉を聞いたことがありますか?
最近では、「IOT」アイオーティー・internet of the thing という言葉が広まりつつあります。
IOTとは、直訳するとモノのインターネット、様々な機器がネットワークでつながっていく事を意味します。
グーグルやアマゾンなどから、次々にスマートスピーカーなるモノが発売され話題になっているので、気になっている方も多い事でしょう。
それら、スマートスピーカーは話しかけることで照明スイッチや家電のコントロールが可能。
今後、ますます対応範囲は広がっていく事でしょう。
さて、補聴器についてはどうでしょうか。
最近では70代~80代以上の方でも「スマートフォン」を使いこなす人が増えてきました。
補聴器もIOTの時代
補聴器とスマートフォンとの連携は、実はもう数年前から実現しています。
補聴器に専用アプリを入れることで、スマホがリモコン替わりになり、補聴器のコントロールができる。
最初は、そのような部分からスタートしました。
その後、上の図のように中継機器を通してスマホでの通話をワイアレスで補聴器に送信することができるようになり、補聴器での電話通話が非常に快適になりました。
そして今では、中継機器など必要なくなり、補聴器はダイレクトにスマホにつながるようになりました。
次世代スマート補聴器とは?
補聴器はさらに進化を続けます。
現在最新のスマート補聴器は、遠隔操作が可能となりました。
遠隔操作?
「下町ロケット」で話題となったトラクターの遠隔操作を思い出した方もいるかも知れません。
余談ですが、鉱山で採掘作業に使われる超大型トラックなどは随分前から無人操作されていました。
話を補聴器に戻します。
補聴器の遠隔操作とは・・・つまり購入した販売店へ出向かなくてもスマホから調整依頼を送信し、自宅に居ながらにしてインターネット経由で店の技能者に調整をしてもらうことができる補聴器です。
具体的な仕組みを説明します。
まず、スマホに専用アプリを入れて頂き、アプリを開くとこのように「リクエスト画面」が出てきます。
様々な要望について、チェックを入れていきます。
両耳なのか、どちらか一方だけで良いのかなど細かく指定します。
選択肢だけでなく、自由記入で細かく依頼をすることができるので、詳細な希望を伝えることが出来ます。
これで、あとは送信ボタンを押せばリクエストは終了。
あとは、販売店の技能者がリクエストを確認して店舗のPCで調整を施した後に返信します。
調整データが受信されると通知されます。
補聴器をスマホの横に置いて、ワイアレスでデータをインストールします。
これでインストール完了。
新しい調整で補聴器を使うことが出来ます。
調整がうまくフィットしなければ、元に戻すことも可能。
いかがでしょうか。
補聴器はここまで進化しています。
インターネットにつながるということは、GPSと連携して位置情報も把握できるので、紛失した補聴器の場所を特定・・なんて使い方も可能なのです。