骨伝導式補聴器
前回の耳穴式補聴器に引き続き、今回は耳かけ形補聴器について紹介します。
現在もっとも一般的な形状なので、補聴器と言えばこのタイプを思い浮かべる方も多いでしょう。
実際に耳に装着すると、このようになります。
この画像では、耳栓は特注のオーダーメイドイヤモールドを使用しています。
耳かけ形補聴器の特長とは、どんなところにあるでしょうか。
まず、耳穴式と比較するとサイズはだいぶ大きくなりますね。
目立つことを気にされる方もいらっしゃるかと思いますが、サイズが大きい分だけパワーに余裕があり、
高度~重度難聴まで対応することができます。
そして、大きくなる分だけ電池交換などの作業は楽になりますね。
さらには、本体にボリュームスイッチなどをつけることが出来ますので、
音量操作なども、使用する方が簡単に行うことが可能。
また、耳かけ形では最近ワイアレス機能が充実し、スマートフォンと直接つながって通話や音楽ストリーミングができたり、TVの音声を直接補聴器で受診出来たりする機種が豊富に揃っています。
以上が耳かけ式で考えられるメリット。
次にデメリットですが、やはりサイズが大きく目立つことでしょうか。
耳の後ろに装着するため、メガネのフレームと干渉することも考えられます。
ただし、実際にはメガネと耳かけ形補聴器を併用している方は非常に多くいらっしゃいますので、さほど大きな問題ではありません。
次に、耳の後ろにあることからくる、もう1つのデメリット。
汗をかいたときに、どうしても耳の後ろは汗の流れる通り道になりやすく、汗、脂などの汚れで不具合を起こすことが考えられる点。
これについては、最近は防水・防塵の機能が高まってきていますので、汗などによる故障は減少傾向にあります。
耳かけ形補聴器は目立つ?
最近の補聴器はカラフルだったり、おしゃれなものに進化してきています。
視力が低下したらメガネをかけるのと同じように、聴力が低下したら補聴器を使うことはごく自然なことなのですが、
まだまだ目立つことを気になさる方が多いですね。
しかし、現在では耳かけ補聴器も非常に小型化が進んでいます。
これはRICと呼ばれるタイプで、非常に小さく出来ているため、全体が耳に隠れてほぼ見えません。
どうでしょうか?
よほど注意して見ないと、わからないでしょう。
このタイプの補聴器のメリットは、小さく目立たず、メガネフレームとの干渉もわずか、という点。
それ以外にも、耳穴に入る部分も小さく、耳道を密閉しないフィッティングも可能なので、閉塞感が少ない事があります。
初めて使う方には最も違和感の少ないタイプかもしれません。
こちらの耳かけ形は非常に小型ですが、高度~重度難聴まで対応することが可能。
現在各メーカーとも最も種類豊富にラインアップされているのが、このRICタイプになります。