なぜ既存事業が衰退していくのか?

藤井隆満

藤井隆満

テーマ:新規事業創出

なぜ既存事業が衰退していくのか?

既存事業に力を入れて頑張っています。利益を上げるために、シェアを拡大するために日々努力している方がほとんどだと思います。しかし、気づいたら競争が激しくなり、シェアが減少しています。さらには全く新しいビジネスに取って代わられています。そんなことはないでしょうか?

私が体験した(横で見ていた)例を挙げます。それは2000年頃から始まったコンパクトデジカメの開発競争です。当時は数十万画素のカメラが一般的でした。研究者や開発者は、100万画素目標、200万画素目標と、年々画質を向上させながら、機能を改善し、コストを削減し続けていました。市場での競争は激化し、疲弊が始まった頃にスマートフォンが登場しました。スマートフォンの登場によって、コンパクトデジカメはほぼ売れなくなり、撤退する企業も増えました。また、銀塩写真からデジカメへの移行は大きなイノベーションでしたね。

ざっくりまとめると、次のような流れです。

真面目に開発する。
一時的には利益を上げる。
競争が激化する。
より一層努力する。
別の技術が出現する。
衰退する。

「イノベーションのジレンマ」とも呼ばれるこの現象は、国内の多くの既存事業にも当てはまるのではないでしょうか? 自社が取り扱っている商品に対しても安心感を持っていても、予期せぬ方向から新しい商品が登場する可能性もあります。この傾向はデジタル化の影響で加速しているように感じます。

対策としては、常に新規事業を生み出す努力を続ける必要があると思います。一緒に新規事業を考えてみませんか。

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藤井隆満
専門家

藤井隆満(技術士)

藤井技術士事務所

大手メーカーなどで技術者として研究開発に従事し、新規事業創出の豊富な経験を誇ります。企業の強みをひも解き、R&Dテーマ選定から研究開発、製品化までサポートします。半導体や化学、素材分野などで実績あり。

藤井隆満プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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